パーフェクトワールド 漫画 ネタバレ33話(KISS 2017年11月号)感想・考察・あらすじ
車の中で朝を迎えた鮎川。
目を覚まし、体を起こします。すると窓の外からコンコン。
車を貸してくださった方が、声をかけてくれました。車を借りた方のスケッチブックを使わせていただいたと説明します。
つぐみが一晩で描き上げたのは・・高校生活の思い出の一枚です。
鮎川「知り合いが描きました。僕の高校時代の思い出が詰まってるんです 」
「持って行きますか」と聞かれますが・・「いいんです」と答える鮎川。
鮎川<俺は今回のことで、どれほど川奈に助けられたんだろう・・>
ロビーでは体育座りになりながら、休むつぐみの姿が。
小さな余震がカタカタ・・体が自然にビクッと反応します。
そこに「川奈」と声をかけてくれたのは・・是枝です。
長い時間運転して、是枝と長沢はようやく避難場所に到着しました。
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長沢は鮎川が車中泊したと聞き、とても心配しています。
是枝はつぐみの顔を見て、やっと安心した・・本当に無事で良かった・・と頭を撫でます。
その姿を遠くから見つめる鮎川。鮎川が長沢に声をかけます。
鮎川の姿を見つけると、走りながら駆けつける長沢。そんな長沢の目からは、涙が流れていました 。
つぐみ<そうだ、鮎川を死ぬほど心配したのは、私だけじゃない。
だって長沢さんは鮎川の恋人なんだから・・なのに私は、今あの二人を見ることができない>
そこに圭吾が鮎川に声をかけます。
別の病院に空きが一つできたので、ヘリで一緒に移動しないかと言うのです。それを聞いた長沢はそれに甘えよう・・一旦移動して、落ち着いたら東京に戻ろう・・と言います。
ドクターヘリで別の病院に移動する鮎川。
ずいぶん長く一緒にいた様な気がする・・とつぐみは思いながらも、二人は別れます。長沢はつぐみに鮎川を助けてくれたことにお礼を言いながらも
長沢「私がいるから、樹くんのことは、もう大丈夫だから・・」
つぐみ<行ってしまった。昨日の夜、車の中で鮎川と過ごしたことは 一夜限りの夢のようだ。そう再び見ることのない夢・・ >
是枝はは実家に電話をし、つぐみの話をします。電話が終わり、ヘリー乗り場に向かおうとすると一人の男性が話しかけてきました 。
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その日の夜、つぐみは是枝の実家でお世話になることになりました。家族みんなが温かく、つぐみのことは大歓迎です。
是枝の実家は、震源地から離れていたので被害が少なく家は大丈夫の様です。
布団で眠れることに、嬉しさを感じるつぐみ。雪が降る窓を見ながら、是枝と二人で座り話をします。
つぐみ「是枝くん、本当にありがとうどんな時も冷静でいてくれるから、私いつも助けられてばかりいる」
是枝「昨日地震が起きた時、最悪のこと考えたんだ。もしかしたら・・二度と会えないんじゃないかって。
だから川奈と連絡取れた時は、心底ほっとした。
俺は今まで過去とか未来のことばかり考えてきたけど、今この瞬間が一番大切なんだなって。今こうして川奈と喋ったり、笑えてる時間が本当にかけがえのない時間に感じる。
これ以上望んだらバチが当たるな。今俺は幸せだよ」
そこに少し大きな余震が来ました。怯えるつぐみを、是枝が優しく包み込みます。
つぐみは是枝の気持ちを聞いて、自分が感じていたのと同じ様な気持ちだったことを知ります。
自分の部屋でなかなか眠れない是枝。カバンから1枚の封筒を取り出します。
電話の時に声をかけてきた男性は、鮎川に車を貸した男性でした。
あの時のスケッチブックの1枚を、鮎川にやっぱり渡して欲しいと是枝に預けたのです。
その絵を見て是枝はすぐにわかりました。これはつぐみの描いた絵だと・・
是枝<この絵が何を意味しているのか、俺にはわかる。今、彼女の目に映っているのは・・あの頃と同じ 鮎川だ。
この絵は俺が持ってちゃいけないものなんだろう。だけど・・どんな顔で 一体何と言って 彼女に渡せば良いんだ ・・>