「乙女椿は笑わない」ネタバレ43話 高橋みつば(ココハナ2月号2024)あらすじ・感想・考察

「乙女椿は笑わない」ネタバレ43話 高橋みつば(ココハナ2月号2024)あらすじ・感想・考察

椿「話つけにきたんだけど」

ここはVIP専用の出入口。椿は百合子さんに頼んで、運転手の戸塚に入れてもらったのです。

 

竹子「倉田 説明しなさい。この子は何をそんなに息巻いてるの?」

「 それが・・・」

 倉田は湊のマンションにそのまま泊まって帰ってきた時のことを勘違いしたと・・ 

 

倉田「思い違いをしていたようで・・ 椿さんは斗真さんを選ぶと・・・」

竹子さん はびっくりします。「 いいわ。隣に乗りなさい 椿」

 

椿は車に乗り込みます。竹子さんは 車を出しながら話を聞くのです。

 

 竹子「そう・・斗真を選んだの・・」

椿「はい、斗真さんとの仲を認めてもらいたいんです」

 

竹子「 困ったわね。 私 困ってるのよ?椿」

 

 椿は縁談のお相手と家族には心から謝るつもりだし、 葛城のために尽くす・・ 茶道も武道も 語学でも、斗真や 湊がそうしたように自分も努力をする・・・ だから 葛城から斗真を追い出さないでほしい・・と竹子さんに頼むのです。

 

 すると 竹子さんは笑い出します。

 

 竹子「斗真のために必死なのね。だけどあなたができることは一つだけよ。

 斗真に 天堂のお嬢さんとの結婚を進めること。 椿からそういえば、斗真も言うことを聞く でしょう。

あなたは湊と結婚すればいいわ。 知らないかもしれないけれど、湊の父親は 三ツ橋 グループの血筋なの。湊が後をつけば 三ツ橋 グループとのつながり もより強固になるの。

そうしなさい 椿 。返事は?」

 

車の中に重たい空気が漂います。

 

 竹子「・・・・・言っておくけど このままだと斗真は 路頭に迷うわよ。 葛城 グループと 亀つる食品を敵に回したんじゃ、これから一生 まともな職にはつけないわ」

 

 椿 は竹子さんの指をぎゅっと 握るのです。竹子さん はびっくりします。

椿「血が 通ってんのかなって思って。親らしさや 祖母らしい愛情がかけらもないのかなって思って。それが哀しくて・・・・」

 

 椿は震えながら、竹子さんの手を取ります。

 

 椿「像が好きだって言う斗真さんを、動物園に連れて行く あなたの写真を見ました。

 葛城のために、どれだけ苦労してきたかは分からないよ。 だけど 家族を愛する気持ちがあなたの中にひとかけらもないのが、私は悲しいんだよ!」

 

 椿は涙を流しながら訴えます。

 

あの写真を見て少なからず、愛情があると期待した自分がバカだった・・と車を降ります。

 

竹子さんの中で 椿の言葉が繰り返されます。

 

 一方 百合子さんは、外で竹子さんの帰りを待っていたのです。 今まで2人は廊下でさえも すれ違わないように、メイドたちが 気を使っていたのですが・・

帰ってきた竹子さんに、ゆりこさんが話を切り出します。

 

百合子「 幼い頃 ああ やってあなたの帰りを、今か今かと待っていたことがあります。 父と二人で」

 竹子「何が言いたいの!?」

 

百合子「 私は母としてのあなたに何も求めない 、何も期待しない。 自分を守るために傷つきたくなくて、何年もあなたと関わらずに生きてきたわ。

だから今回の斗真と 椿の件は、長年あなたを見て見ぬふりしてきた 私にも責任があると思っています」

 

 竹子「・・・・何を 見て見ぬふりしたっていうの・・」

 

百合子「 父があなたにした仕打ちは 酷すぎたわ。だからと言って 愛のない結婚を 椿たちにまで押し付けないで」

竹子「出て行ってより ゆりこ。 今すぐ!!」

 

 竹子さんはすぐに倉田を呼びつけ、ブランデーを持ってくるように言いつけます。 そんな  倉田もかなりお疲れの様子。

 

 椿が考え事をしながら帰ってくると、もう周りは暗く・・葛城の家の前に斗真がいました。竹子さんに会いに来たけど、 出て行けと倉田に言われたと・・

椿「私も今日会って話ししたけど・・竹子さんと これ以上 戦えないかも・・・ 疲れちゃって」

 

 そんな 椿を斗真が抱きしめてくれます。

「 頑張ってくれてありがとう。 葛城の誰も 竹子さんと戦う勇気ないよ。 椿さんはすごいよ」

 

 そんな斗真の笑顔に 椿も癒されます。

 

斗真「 一緒に暮らそ? 椿さん。 葛城出てさ」

椿「 待って?本当にそれでいいの。斗真さん」

 

斗真「 うん。でも どうしても最後にどんな気持ちで、竹子さんが俺を引き取ったのか。 俺のことどう思っていたのか聞きたい」

 

2人の気配にゆりこさんが気づきます。 ゆりこさんに、出て行く覚悟ができていることを伝えるのです。

 

 百合子「ごめんなさい。私の責任だわ・・」

椿「ゆりこさんは何もっ」

 

百合子「 いいえ ・・私のせいよ。私はあの人を長い間放っておいたの。母と向き合うことで自分が傷つき たくなかったから・・

 椿 斗真。 あの人は可哀想な人なのよ 」

 

ついに葛城家を出る決意をしたふたり。竹子さんと百合子さん、そして百合子さんの父に何があったのか??次回も目が離せません!!

次回はお休みで、続きは4月号に掲載予定です。

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