咲坂伊緒 新連載「サクラ、サク。」33話 最終回 別マ 11月号2023 あらすじ・ネタバレ・考察・感想
井竜 は、家に着くまで雨が降るかもしれないから送る・・と強く咲に言います。 咲は大丈夫・・ と断りますが。
咲「私 琴乃に言われた通り、 いい子じゃなかった 。何もない自分に気づくのが怖くて、いい子のふりしてただけってわかっちゃった。
井竜くんには最初から見透かされてたけど。 そんな私のこと好きって思ってくれてありがとう。 誰かに好意を伝えてもらって、嬉しくなかったわけじゃない。
でも私は 井竜くんの彼女にはなれない」
井竜「 どうしても 桜弟がいいってこと?」
咲「・・・うん・・」
井竜は、あいつには幼馴染がいるじゃないか・・ 他のことでくすぶっているやつのことなんかやめろよ・・ 同じタイプのあいつとは合わない・・ 俺の方が合っている・・と言いますが。
そして・・ちゃんと もっと自分のことを見てほしいと、咲に伝えるのです。
咲は、話してすぐに井竜がいい人だと気づいたと言います。 それでもずっと心の中には陽希がいて、井竜のことは見れない・・と伝えます。
陽希と私が似たタイプで合わないなら、私が変わる・・ これからは 頭じゃなく もっと 心の声に素直になる・・
どうせこの気持ちは消えない・・ 陽希が 葉月を選んだとしても、傷つく覚悟はできている・・と井竜に伝える咲。
井竜「・・ 何でこんな時に 本当のいい子になるんだよ・・ ちゃんと自分の気持ちに向き合って、ちゃんと俺を振って。今さら 本当のいい子になるなよ」
井竜は咲のことをガンコだ・・背中を押す気は1ミリもないよ・・と言いますが。 咲を送り出します。
井竜<俺の 神様が決めたんなら、もうしょうがね。最後まであがき 切った 俺もよくやったでしょ>
咲は、臆病な自分を認めたらこんなに強くなれるんだ・・心の声がはっきり聞こえるんだ・・と思いながら 陽希の元へ走ります。 < ちゃんと聞いてあげなくてごめんね、私>
そして陽希の元へ。陽希も話の途中で 言いたいことがあった・・と言うのです。
咲「 ごめん。 あの時 話の途中で切り上げたのは、わざとだった・・・ 聞きたくなかったから。 葉月ちゃんへの気持ちに気づいたって聞くのが怖かった。
葉月ちゃんには 叶わないと思ってる、自分に気づくのも・・・だから いい子ちゃんの肩書きを使って、無理に正当化させて。
いつだって誠実だった、陽希の言葉を受け止めなかった。 ごめん。
どんなに怖くてもそれを伝えなきゃ、私は私になれなかった。私は陽希が好き。 陽希がもう違う人を好きでも」
涙を流しながら咲は一生懸命 、自分の気持ちを伝えるのです。 そんな咲を思わず、陽希は抱きしめます。
陽希「もう井竜に、気持ち 持ってかれたかと思った。 でも諦める気になれなかった。 俺も 藤ヶ谷が好きだよ」
咲「見たくない 自分を見ないままでいるために、陽希を傷つけてごめんね」
陽希「 うん 俺も同じだったから。わかるから大丈夫。 俺が見ないふりしてたのは 葉月への気持ちじゃなくて、亮介に劣等感 持ってる 自分だった。
これが今日話したかった 話の続き。話せてよかった」
咲は、これからも間違いことがあるかもしれないけど、2人でこうやって話をして・・自分の心に素直になる・・ だからずっと一緒にいてほしいと伝えます。
陽希「 うん。 俺は藤ヶ谷を信じるから。藤ヶ谷も俺を信じて」
2人は 抱き合い、ぬくもりを感じます。
咲<ずっとこうしていたい。 陽希をもっと強く抱きしめたい。 もっと強く抱きしめられたい。 陽希の照れくさそうな顔を見たい。 私の照れた顔を見せたい。
どんな目で私を見るのか知りたい 。陽希と・・>
2人は見つめ合いながら、キスを交わします。
<これからは 本当の私しか見せないから>
次の日学校で咲は、琴乃にお礼を言うのです。琴乃が叱ってくれなかったら、ずっと自分はグズグズしていたと思うと。
陽希と帰る咲を見送る琴乃に、美斗士が話しかけます。
美斗士「 別に無理して明るくしないでいいんだぞ。 こんな時くらい。 話聞くぐらいしか 俺 できないけどさ」
琴乃「じゃあ聞いてもらおうかな。 私が大丈夫な理由」
咲と陽希の後ろを、井竜と友達が歩きます。 友達は井竜の失恋にフォローします。
「 好きな子が幸せでよかったじゃん・・ てことにしようや。ね?」
井竜「 うん・・ 好きな子が別の誰かと付き合ってもさ、 その子が幸せならそれが一番いい・・
とか言っちゃうやつを 俺 まじムリ。 負け惜しみにしか聞こえねえ。
早く別れろと思ってる 俺の方が、正直でかわい気あるわ」
なんて口では言いますが
< とりあえず 言えることは、 結果はどうあれ 誰かを好きになるって案外悪くないじゃん>
咲と陽希はプラネタリウムのリベンジ。待っている時間も話をします。 咲は前のプラネタリウムの時のことを謝り
咲「 いい子ちゃんになるつもりはもうないけど、困ってる人 を放っておかないて気持ちは変わってなくて。その自分は嫌いじゃないから。
やっぱり あの時の神様には感謝してる」
陽希「 そういえば 藤ヶ谷のその神様って何を助けてくれたの? 今まで 具体的に聞いたことなかった」
咲は子供の頃からずっと、その他大勢だと思っていたけれど ・・そんなことは誰かに言われたわけでもなく・・ 私は私でしかないのに・・と言います。
陽希「 俺も俺でいていいんだと思えるようになったのは、 藤ヶ谷のおかげだな」
咲「じゃあ私 陽希の神様じゃん」
陽希「 それは間違いないね」
2人は鼻と鼻を寄せ合い、 幸せだと感じます。
咲< 陽希出会えてよかった 陽希を好きになって良かった 出会うべくして出会う人。 そういうのが 本当にあるなら 私にとって それは陽希ならいいな>
そして・・咲のあの大事なカバンを届けてくれていたのは・・・なんと陽希だったのです!!!
その頃の陽希は・・・ 自分は優しいでしか ポイントが稼げない ・・そういう風にみんなには見られるのかな・・ 今日からはクールに生きよう・・ なんて電車の中で思っていると。
気分の悪そうな女の子・・ 咲を見かけます。 その子のために少し 窓を開けると、次の駅で咲は下車。 忘れ物の鞄に気がつきます。 咲のことが気になり 窓から見ていると・・ホームで倒れ込んでいた様子。
陽希はわざわざ、咲のいる駅まで戻り、 駅員に鞄を渡すのです。
駅員に名前と連絡先を書いて・・と言われますが。 自分だと がっかりされるのではないか ??そこで 亮介の名前 と デタラメ の電話番号を書いたのです。
陽希< 亮介なら 誰もがっかりしないしいいか>
そう思い 兄の亮介の名前を書き残したのです。
使い込まれている ハンドメイドのカバンは、あの子にとって大事なものかもしれない ・・あの子が目を覚ました時、 ほっとしてくれればそれでいい・・・ そう思いながら帰ったのでした。
2人は手をつなぎ
< 誰でも誰かの神様かもしれない。そう思っただけで 世界は優しい色になる。 優しい色を あなたが 咲かせる>
〜 終わり〜
ついに 最終回を迎え ハッピーエンドの結末で大満足です !!きっと琴乃と美斗士も・・・♡ 本編は今月にて完了。 来月はその後の番外編 を掲載予定です!こちらもお楽しみに〜