咲坂伊緒 新連載「サクラ、サク。」31話 別マ 9月号2023 あらすじ・ネタバレ・考察・感想
陽希「俺 振られたの?」
咲「 うん、ごめん」
さっきの言葉を思い出し・・< とうとう はっきり言われたな>と陽希は思うのです。
井竜 が咲に話しかけます。 昨日の話をする井竜。咲の腕を握ります。
井竜「 やっぱなったよね、 筋肉痛。 俺も」
咲「勝手に触らないで。 それ セクハラですから」
井竜「 昨日俺にめっちゃ 抱きついてきたくせに。今更〜?」
咲「ちょ その言い方 語弊がある 」
咲は周りを見渡して、誰も聞いている人がいないことに ほっとします。 しかし 廊下を曲がった すぐ裏に・・・陽希が話を聞いていたのです。
そんな陽希に気がついた美斗士。美斗士は咲と井竜を見て 「あれはマジでくっつくかもしれないな 」なんて言います。
陽希「そうかもね」
美斗士「そうかもね って・・・お前もう咲のこといいの?好きじゃないの?」
陽希「 好きだよ」
陽希は家に帰り、 ベッドに横になりながら<好きだけじゃどうでもなんないんだよな> と思うのです。
するとそこに、幼馴染の大ちゃんがやってきました。 大ちゃんは陽希の空手の優勝カップに目をやり 、そらします。 そして 葉月からの告白の話を切り出すのです。
葉月の話をする だいちゃんは、とても嬉しそう。 しかし・・・
陽希「今の 葉月をちゃんと知ってから返事欲しいって言われたけど 。そんなに待たせるつもりないよ。ちゃんと断る」
大「えっなんで!!」
陽希「他に好きな人がいる」
大「 え・・・・」
陽希「つっても振られたけど」
大「 じゃあ 葉月ちゃんのこと 断らなくていいじゃん!!」
陽希「 どうしてそうなるんだよ」
大「 だって陽くん、ずっと 葉月ちゃんのこと好きだったじゃん 。やっと 葉月ちゃんも陽くんを好きになったのに」
陽希「なんで 大ちゃんが、俺と葉月のことでそんなに必死になるの?」
大「そんなの・・陽くんに 亮介くんへのコンプレックスなんか 手放してほしいからだよ!」
陽希「え 何それ。 亮介のコンプなんか俺 別に・・」
大「 それは陽くんが、見ないふりしてるだけだよ」
そして陽希は小さい時からの 亮介との距離を思い出すのです。追いかける背中・・亮介の背中が葉月に変わり・・ 振り返った 葉月には「何だ 陽くんか」なんて言われてしまう映像。
大「 無意識にいろんなこと諦める陽くんが、 俺ずっと悔しかった 。慣れたふりする 陽くんも傷つく 陽くんも見たくないんだよ」
陽希<俺 本当は 亮介にずっとムカついてた?自尊心を保つために 隠してたのは、 葉月に対する気持ちじゃなく。何も悪くない 亮介にムカついてる 、ダサい 自分だったのか。 それは本能も全力で 隠蔽するわ>
大ちゃんはいつも小さい時にかばってくれた陽希は自分にとってヒーローで、もう今の自分はかばってもらう必要はなく・・ そのことをうまく伝えられないから・・ 葉月に託すしかない・・と思っていたのです。
陽希「俺が空手をやめたのはさ 、確かに 大ちゃんを守る必要がなくなったからだけど 。でも 大ちゃんが後ろめたく思う 必要ないのに」
大「後ろめたいよ。ずっと俺を助けてくれた陽くんには感謝しかないのに。それなのに・・」
陽希「俺の存在意義 奪っちゃったって?」
大「 なんか俺 こんなに スクスク 育ってごめん・・」
陽希「でもさ 大ちゃんの後ろめたさと、 俺のコンプ消すために 葉月 と付き合うのは やっぱ違うじゃん 。だったらなおさら、 俺は今好きな人を諦めない。
それが自分のためでも、大ちゃんのためでもあると思う。 それに気づかせてくれてありがとう」
大「 やっぱりそうだ、 俺がずっと後ろめたく思ってた気持ち、 綺麗さっぱり 消しちゃうなんて。 やっぱり陽くんは、今も僕のヒーローだったわ」
< そしたら次に俺がすることは>・・陽希はそう思い立ち、 葉月 を呼び出すのです。
葉月「 告白の返事 なら 早すぎない?心を入れ替えた私のことちゃんと考えてくれたの?」
陽希「 ごめん 考えてない」
葉月「 何それ ひどい!」
陽希「うん、 でも自分の好きな人のことしか考えられないから。
本当は俺 、葉月に対して ずっと わだかまってた。 そのわだかまりの正体を突き止めたいと思ってた 。でもそれはひとつの曇りもなく、好きな人を想いたいからだよ」
葉月「 わだかまりの正体はもう、 突き止めちゃったってこと?」
陽希「だから 葉月 の気持ちには応えられない 。どうしても諦めたくない人がいるんだ。 だからごめん」
葉月は 好きな人にふられればいいんだな〜んて こぼしますが ・・・そんなの嘘です。 陽希にはちゃんとエールを送ります。
葉月「いっぱい ひどいことしてごめんね。 私は自分のしちゃったことを この先もちゃんと 後悔してく。だから 陽くんも 今以上に私を後悔させるくらい 、もっともっと かっこよくなってね 。じゃあね!」
陽希は 夜空を見上げます。
次の日。咲と琴乃に話しかける 陽希。もう陽希からは声をかけてくれないと思っていた 咲は少し びっくりしてしまいます。 陽希は友達として関わろうと決めてくれたのかも・・と咲は思うのです。
すると数学の課題の話に。今日は 咲が当たるかもしれない・・と言うのです。 自信はないけど琴乃が見せるよ〜と言ってくれますが。
そんな時陽希が、 ノートを差し出してくれたのです「 俺のでよければ 」
咲「ありがとっ」
陽希「安心して。 俺 本当は 数学苦手じゃないから。多分あってる」
そうです。 陽希は数学が苦手なふりをして、 咲に勉強を教えてもらっていたのです。 そうだといいな・・と思っていたのに 。やっぱりそうだったのか・・と胸がキューとなる咲。思わず顔も赤くなってしまいます。
咲< 何 いちいち切なくなってんの。やるなら しっかり 演じきりなよ、 私 。自分で決めたことじゃん。じゃなきゃ 陽希にあんなひどいことした 意味がなくなるじゃん>
咲は自分にムカつくのです。
授業が始まる前に早く写さないと〜と、琴乃が咲に声をかけます。
そんな咲の顔を見ながら、琴乃は思うことがあるようです 。
咲は懸命に自分の気持ちに蓋をしようとしますが・・・陽希の気持ちを考えた上での決意!でも苦しいですね。次回も目が離せません!
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