疲れたんなら、こっちにおいでよ。
まりは智也に相談していました。
まりの両親は小さい頃から共働きで、留守番が多い家だったのですが、お兄ちゃんがいたからそんなに寂しくはなかった。
学校でも、周りとソリが合わず一人の事が多かったが、お兄ちゃんがいたから平気だった。
でも、そんなお兄ちゃんが結婚することに・・・。
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高校に入ったけど、まりは一人でいいと思っていた。
まり<友達なんていらない。身内のまーくん(兄)ですら、どこかへいっちゃうのに、友達作って何の意味が?>
まり<上辺だけの付き合いなんてくだらないし、したくない。どうせいつか嫌な目にあうし。一緒にいたい人もいない。>
まり<だから、あたしは一人でいい。悪態つけば、引かれて変な奴らも寄ってこない。それでいい。もう傷つかないくていい。みんな私のことは放っておいて!>
しかし、安奈は違った。まりが、いつものように言いたいことを言って、かまわないでって雰囲気を出しても寄ってきてくれて、褒めてくれたのでした。周りから嫌われるかもしれないのに。
それからは、名前で呼び合えるような、ずっと仲良し。ずっと一緒に入れると思った。
でも、今は安奈は夏樹の事で頭がいっぱいで、私のことなんて考えてくれてない。せっかく大事な人見つけたと思ったけど、やっぱりまーくんと同じだった。
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まり「私なりには一応考えた」
まり「普通は好きな人と幸せを考えるものなんじゃないかって」
まり「でも・・・・安奈によってくる男たちが嫌で、邪魔したりして、どうして私はそんな事しか出来ないんだろうって悩んでた」
まり「けど、チビザル達の本気とか辛そうな安奈見てたら私も何かしなきゃって焦って・・・」
まり「アイツを止めて先に告白しようと決めたけど、それは結局自分のことしか考えてないからで・・・。」
まり「このまま安奈に何も言わないでただ見守ってればいいだけなのに・・・できなくて・・・頭ぐるぐるして・・・」
まり「人を好きになるって、なんなんだろうって、考えても考えても答えが出なくて・・・もう全部イヤ・・・」
まり「あたしはどうしたらいいの?あたしはただ誰かの一番になりたいだけなのに・・・!!!」
まりが泣いていると、智也が抱きしめてくれます。
智也「俺が前にお前を好きって言ったの覚えてる?」
智也「それは家族とも親友とも違う、もっと特別な一番になってってことなの。わかる?」
まり「わかんない・・・・あんたもいつかどっか行くんでしょ・・・あたしから離れてくなら同じだよ・・・」
まり「何も信用したくない、もう傷つきたくない・・・ひとりでいい・・」
智也「そんなこと言うなよ。オレは離れない自信しかないのに。」
ここで智也はちゃんとまりをやさしいと褒めて、辛いこともあったかもしれないけど、
智也「安心して、俺のとこに来てよ」
というのでした。智也が、手をにぎって
まり<もしかしたら本当に好きな人を探していたのかもしれない、ずっと。>
こうして楽しかった思い出とかすかなわだかまりを残したままそれぞれの修学旅行の終わりになるのでした。
ん~、まりどうするんでしょうねー。何かモヤモヤですねー^^;