RIDE.382 王者の覚悟
スプリントラインまで残り500m。
ほぼ岸神と泉田は並んだままです!
泉田はアンディとフランクに語りかけ最後のスパートに入ります!
泉田「アブアブアブアブ!!ブアアアアア!!」
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(回想)
今までのキャプテンとしてのあり方や振る舞いについて思い返します。
そんな中、前キャプテンの福富に、言われた言葉を思い出します!
泉田<”誰からもほめられない覚悟!!それがなければ箱根学園のキャプテンにはなれない!”>
公園で福富が言います。
福富「お前の努力は誰もほめない!!」
さすがに面と向かって言われると(えっ!?)というリアクションです。
泉田「それはそうですよ。努力はみてもらうためにすることではないですから。」
福富「その言葉・・・どんな時でも言えるか?つらい時、投げ出したい時、認めて欲しい時──────」
福富「人間だ。必ずそういう瞬間は訪れる。だが、それを押しころして飲み込んで振り払って努力を続けなければならない。」
福富「たった一言暖かい言葉をかけてくれれば、あと一歩頑張れるのに──────もしそう思ったなら」
福富「そんな期待はすぐさま捨てろ!」
(はっ)とした顔の泉田です。
福富「そんなものはない!強くて当然!勝って当然だからだ。箱根学園は王者だ。」
福富「ほめられずとも前に進めるか。暗闇の中を全速力で走れるか、全てを背負い──────勝てるか!!いかなる時も!!」
福富「それが箱根学園自転車競技部のキャプテンとしての覚悟だ。」
泉田「は・・・い。はい!!!」
中途半端な返事から、顔が変わって気合の入った返事です。
(回想終わり)
泉田「ボクの槍は誰よりも速く美しくラインを貫く、アブ!」
グングン加速していく泉田です!
しかし・・・
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岸神「だから動きは読めるんですって!!」
加速していく泉田についてきています!
岸神「あなたのゴール前の戦略は全て読めるから」
岸神「あぱあぱ、あっぱぁ!!」
何と!!
岸神小鞠が泉田を抜き去り先行していきます!
ギャラリーもどよめいています。
泉田<一瞬の隙をつかれた───!?ここで先行してくるとは!!>
泉田<ボクはこう考えた────>
泉田<彼が”動きを読める”と言った。>
泉田<だとすれば、おそらく大胆な動きはしない。残り100mあたりまで同じ動きをして足をためてボクのペースに合わせてくる。だからそれまで全開でないペースで踏めばいい。そう思ったボクのほんのわずかな筋肉の緩みを見抜いたというのか!?>
泉田<岸神小鞠!!>
差は広くはないけど、縮まりません!
残り200m・・・。
コーナーを曲がり、最後の直線が80m。そこにスプリントラインが有ります。
岸神<観客の声援なんてどうでもいい。ぼくは筋肉が触りたい。>
岸神l「ボクをさえぎるものは何もない!」
また加速しようとした時・・・・
なぜか一瞬ギャラリーに目がいきます。
ギャラリー母親「こぼしたー、だから言ったでしょ!この袋でつつみなさい!」
”包みなさい!”に反応してしまう岸神です!ギャラリー席のほんの一瞬ですが・・・。
ブレーキに手が伸び少しブレーキをかけ始めようとした時・・・
岸神「ボクはもうつつまない!」
また加速します!過去の自分を断ち切ります!
泉田<残り100!!ひとつあるコーナー!!ギリギリまでブレーキングを我慢してこのコーナーのインをとる!!>
泉田<この差をうめる方法はこれしかない!!>
泉田もかなり追い詰められた状況です。
泉田がインに強引に入りにいきます!
そこに”コロッ”ペットボトルが転がってきます・・・。
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次号です!ここであのペットボトルがきましたねー^^;泉田負けちゃうんでしょうかね・・・。でも、これで負けるってのも平凡な展開過ぎて・・・って感じもするんですよねー、岸神がインを封じてペットボトルにやられるってのも考えられますし、何てことなくかわして最後デットヒートってのもまあおもしろいですよねー、次号が楽しみですねー!でも、このペットボトルの布石は今回で処理して欲しかったですけどね^^;