RIDE.383 リスク
スプリントライン前の最後のコーナーです。残り100m。
先行する岸神に勝つためには、泉田としては何としてもブレーキングを我慢して、
インに入りたい所!
何とか体をねじ込みイン側を取ることが出来た泉田です。
泉田<ねじ込めた!!あとはラインまで80m!!全開スプリントだ!>
そこに、前週登場したペットボトルが泉田の前に転がってきます!
周りの観客は、「コース上に何か落ちてる!」
と泉田に注意を促してくれています!
もうペットボトルは目の前です!
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その数秒の間に泉田は、
泉田<障害物────────!!ロードレースでは、観客の小物がコースに落ちていることはしばしばあることだ──。けれど、こんなタイミングで─────>
泉田<そのまま突っ込み落車のリスクを負うか、ブレーキをかけて危機を回避するか────。>
泉田<残り時間は少ない、距離もない、もうラインは見えている>
泉田<速度が乗ったこの状態でブレーキをかければ数秒ロスし勝ちはなくなる──>
泉田<アンディとフランクも「よけろ」と言っている。危険だと命令を出している!>
少しブレーキに手がかかります!
泉田<もっともだ!よけるべきだ!観客もそう叫んでいる!リスクはわざわざ負うものではない───>
泉田<ライン前以外では!!>
泉田の顔が変わります!
泉田<リスクを負い必死に進まなければ、何も手に入らない!去年、学んだじゃないか。>
泉田「アンディ、フランク・・・少し黙っていてくれないかッ!!」
ブレーキから手を離し一気に踏み込みます!
観客も驚いています!「うそだろ!?気づいてないのか」「まっすぐ進むぞ!!」
泉田「アブアブアブアアアア」
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ペットボトルが潰れて前輪はうまく通過します。
でも、
後輪が障害物を拾ってスリップしてしまいます!
観客が「キャアー」と叫んでいます・・・。
泉田<コントロールだ!荷重を移動して姿勢を保つ───>
泉田<その間もペダルはゆるめない──>
泉田<姿勢を保つ────保つ──>
岸神「ついてませんでしたね。お先に失礼します。」
そう言って前を走っていく岸神────
泉田<保つ!!>
滑っていたタイヤのグリップが、何と戻ります!
泉田<タイヤのグリップが戻った!ここからは完全全開!>
何と体勢をを立て直し落車せずに、さらに加速する泉田です!!
観客「ギリギリで体勢立て直したぞ!!」「ハコガク、加速した!!すげえ!!」
泉田<「ついてなかった」それはね、岸神!!ラインを割るまでそうとは断定できないんだよ!!>
泉田「アブアブアブ!!」
泉田がグングン岸神に迫っていきます。観客の1人が「滑っている間に足が休められたってことなのか・・・」と言っています。
(回想)
泉田「うあああああ、箱根学園が2位ですよ・・・!ボクは・・・ボクは・・・。」
去年、負けた後に泉田は荒北の所に行って嘆いていたのでした。
荒北「くんじゃねーよ!2位を嘆くのはオレ達の役割だ!」
荒北「来年なって、それでも2位なら枯れるまで泣きゃいい!」
荒北「まだやることあんだろうが!分析とか、何か強化するとか!」
荒北「おめーの結果はまだ出てねえーんだよ・・・だから、出せよ・・・・来年!」
(回想終わり)
泉田「はいッ」<出します!!>
その声と同時に一気に加速し、”ゾッ”とものすごい圧を感じる岸神!
残り50m。
岸神に、泉田が並びます!
ここで次号です!
いやー泉田コケなくてよかったー^^んーでも、あと、50mもあるじゃないですか・・・。もう一波乱ある感じですよね^^;あと、何がでてくるんだろう・・・。岸神まだ足を溜めていた!?とかですかね・・・。いやー今回は本当に緊張しましたねー。コケちゃって泉田が負ける所とか想像したら、めっちゃかわいそうですもんねー。これで、ハプニング的な事で負けはなくなったので、最後の真剣勝負ですね!これなら、どっちが勝ってもまあ納得って感じですね^^でも、どっちが勝つかなー次週もまた待てないですねー☆