パーフェクトワールド 漫画 ネタバレ41話(KISS 2018年8月号)あらすじ・感想・考察
つぐみは幼い日の夢を見ます。
父の大きな手にひかれている私。
その夢の中の父は若くて、それで私の幼い頃の記憶だとわかった 。
私は田んぼのカエルや道端のタンポポに夢中になる度、父は立ち止まって 辛抱強く待ってくれた。
そしてまた手を取って、ゆっくりと歩いてくれた。それはとても幸せな夢だった。
桜が散り新緑の季節が訪れた頃、父の一時帰宅が許されました。
その夜は家族全員が集まって、賑やかな宴となったのです。
そこで兄は、父親が体を壊した時の話をします。あの時だけはずっと家にいてくれて、こんなことを言うとあれだけど・・ちょっと嬉しかったんだと話します。
父親はリハビリも兼ね、小さかったつぐみをよく散歩に連れて行った・・と母が話をします。
この時の記憶だったんだ・・と思うつぐみ。
つぐみ<私は本当にお父さん子だった。なのに今 私とお父さんはこんなにも冷え切っている>
父親に一杯だけ・・とビールをお酌するつぐみ。
つぐみ<私はお父さんにどうやって、今も自分の思いを伝えればいいのだろう>
次の日の朝。
廊下に立っている父の姿を、目の当たりにする母。車椅子の父親が立っていたのです。
「天気がいいから・・散歩にでも行こうと思ってな・・」そう言った瞬間に、倒れる父親。
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急いで病院に搬送されますが、左中大脳動脈に脳梗塞を発症。
体力面からも手術をするのはかなり危険とのこと。血栓を溶かす薬の投与をはじめましたが、容態がいつ急変してもおかしくない・・と医者から言われてしまいます。
昨夜はあんなに楽しそうにしてたのに・・と家族みんなが落ち込みます。
つぐみ<どうしてお父さんとの間に、空白の時間を作ってしまったんだろう。時間は無限じゃないってわかってたのに>
つぐみも自分の部屋で、落ち込みます。する・・とそこに病院から一本の電話が・・血圧も下がってきて危篤状態。すぐに病院に向かいます。
病院で家族が集まる中、鮎川も車椅子で駆けつけたのです。
鮎川「突然でご迷惑かもしれませんが、僕もここにいさせてもらえないでしょうか」
「・・主人のために、わざわざありがとうございます・・」と、頭を下げる母。
つぐみも鮎川に「来てくれてありがとう」とお礼を言います。看護師から一人10分ずつぐらいで、二人ずつ家族は入ってくださいと告げられます。
つぐみと鮎川が、先に病室に入ります。呼吸器をはめて、横たわる父親に抱きつくつぐみ。
つぐみ「・・お父さん・・待って 嫌だ。
私 まだ お父さんと何も話してない。私の気持ち伝えてない・・」
鮎川「・・俺が 俺が お父さんに負担をかけたんでしょうか・・何度も お父さんの気持ち無視して」
つぐみ「鮎・・違う。それは違う、鮎川。
私が・・・お父さんとこれっきり、仲直りもしないまま別れたら・・そしたら私は・・私たちのこと認めてほしい。私の花嫁姿 お父さんに見て欲しい」
つぐみ<行かないで お父さん>
すると父親が「うー・・・」小さな声を出したのです。
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看護師からは、時間なので一旦外に出てくださいと言われます。
その直後・・なんと血圧が上がり、急速に回復してきたのです。家族みんなから「お父さん!お父さん!」と声をかけられ続け・・
父は奇跡的に一命を取り留めた。その後、脳梗塞は順調に回復していき 外出できるまでになった 。
そしてある日。
つぐみは父に誘われて、河川敷の公園まで散歩に出かけたのです。
順調に回復した、父の車椅子を押しながら・・つぐみは話をします。
つぐみ「よかった。私今幸せだよ。辛いことがあっても、それで人生 全部が不幸になるわけじゃないと思う。
どんなに辛いことがあっても、今こうしてお父さんと歩いていられることに 私は幸せを感じている。
何が人を幸せにするのかと言うと、一番大切なのは出会いだと思うの。
一生の中でたくさんの人と出会うけれど、幸せを感じられる出会いは決して多いわけじゃない。
私はお父さんと出会えてよかった・・お父さんの子供でよかった・・」
父「つぐみ・・俺はただの頑固者だ。一度言ったことは変えないし、てこでも動かん!!」
すると・・前からはなんと、鮎川が車椅子でやってきたのです。つぐみは「なんでここに・・鮎川が」とびっくりしてしまいます。
父「俺がここに来てくれと頼んだ。ふたり揃ったところで、話がしたい !!」
父親の急な呼び出しに驚くふたりですが・・頑固者の父親になんと言われるのでしょうか?!父の急変にに一時はどうなることかと思いましたが・・奇跡的に回復をなしとげました!その奇跡を、どうか2人にも・・と思ってしまいます。父が認めてくれるという、奇跡は起こるのでしょうか?!
次回がとっても気になります!!