パーフェクトワールド 最新 漫画 ネタバレ57話(KISS 2020年12月号)あらすじ・感想・考察
つぐみたち家族は今年も、圭吾さんの家で花火を楽しみます。家族みんなで泊まる事になった今年の夏、楓さんが亡くなって3回目のお盆です。
つぐみ<楓さんが永遠の眠りについたのは3年前の秋の日だった。圭吾さんがどんな思いで悲しみを乗り越えようとしているのか、私たちには到底思いを呼ぶものではなかった>
圭吾は今のお店で、楽しく仕事を続けているといいます。
「今の店の仕事は続けていて、ここを店にするのはやめようと思うんだ。」
圭吾はこの家はこのまま、現状維持で残そうと思うと言うのです。
圭吾「店長もお客さんも友達も、みんな気遣ってくれてありがたい。楓は愛されていたんだなって思う。だから医者が予想してたよりずっと、長い時間を生きられたんだと思う。
家を建てて 一緒に暮らして 就活した。幸せだった。
もう俺はこれで十分なんだよ。後悔は何もないから。現状に感謝して暮らしていきたい。だから俺のことは心配しないで」
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つぐみは圭吾の決断に何かモヤモヤしたものを感じ、眠りにつく前に樹に話をします。樹は途中で考えが変わることはよくあること・・と言います。そんな中つぐみは、楓さんの夢を見るのです。
途中で目が覚めたつぐみが圭吾の家の中を歩いていると・・・ウッドデッキで花火をしている楓を見かけます。帰って来てくれたんだ・・と思うつぐみ。すると
楓「あの人嘘ばっかり。本当の事何一つ話してない。こんなこといつまで続くんだろう。早く気づいてほしいのに。
圭ちゃんはあの日から心を閉ざしてしまった。以前と何も変わらなかったかのように、お店の厨房で仕事をして 夜遅くに帰宅して ダイニングで食事をとる。
まるでそこに私がいるかのように・・
自分の店を持つ夢をあえて封印して、私の死を受け入れることを拒否して。
もう未来を見なくなってしまったみたいに。私は心配で 心配で。
だからあの日からずっと、この家にいるの。ずっと圭ちゃんのそばにいるの・・つぐみさん ・・」
ここでつぐみは目が覚めます。まだ5時前ですが、圭吾も起きてきていました。以前よりうまく眠れなくなったというのです。
圭吾は目の前にリビングの景色に、いつも楓さんを浮かべていたのです。そしてつぐみは昨日見た、楓の夢の話をします。
つぐみ「本当にいいんですか、このままで。圭吾さんがお店を出すこと、楓さんの夢でもあったと思います」
涙を流す圭吾。
「・・本当は寂しくて・・さみしくて・・仕方ない。俺はどうしたら・・・」
つぐみ「圭吾さんの人生はまだ、続いてるんですよ・・」
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そしてつぐみは家の中の、いつも楓がいたというリビングのスケッチをはじめるのです。
つぐみ<圭吾さん どうか どうか 元気を出して。
私にできることなど、きっと何もない。それでも心から願う。
どうか圭吾さんが元気になりますように。過去を記憶の中にとどめて前を向けますように>
そしてつぐみは書き上げた、楓の絵を圭吾に渡すのです。
圭吾「この間話してくれたつぐみさんが見た夢。俺は多分その夢の中で、ずっと過ごしてたんだ。
言い訳っぽく聞こえるかもしれないけど、立ち直るにはそんな時間も必要なんだと思う。
俺もう一度お店のこと考えてみるよ。楓にも喜んでもらえるように。その時は樹さん、相談にのってもらいますか」
樹「もちろんです。待ってます」
爽やかな風が通り抜け、つぐみには楓の声が聞こえました。
「ありがとうつぐみさん。元気でね」
帰り道につぐみと樹は、自分たちの家も建てたいね・・という話に。樹にはもう設計図も用意してあります。
樹「俺 障害を持つ人の家を手がけるときはいつも、本人とその家族 両方の暮らしを大切にする設計を心がけてきた。
バリアフリー設計って、一言で言っても家族構成や障害の内容で 必要なものは様々だから正解はないけど。
俺だけじゃなく、つぐみや紘樹にとっても大事なものだって思ってる。自分の経験も生かして作っていきたいよ」
<私たちも 新しい夢に向かって 前を向いてゆこう>
なんと!!完結まであと!!2回!!とっても寂しいです・・・つぐみたち家族のこれからはがとっても気になりますが・・来月号はお休みで、次回は2月号に登場予定です !