漫画アルコ 原作ひねくれ渡 新連載「きまぐれアラモード」第6話 最終回 別マ 3月号 2025 ネタバレ 感想 考察
漫画アルコ 原作ひねくれ渡 新連載「きまぐれアラモード」第6話 最終回 別マ 3月号 2025 ネタバレ 感想 考察
栄太郎「皐月さん好きです」
さてはて あれからどうなったかというと・・・
皐月「・・ ありがとう 栄太郎。 けど」
栄太郎<けど!>「待ってください 心の準備が。なんかすごく傷つきそうな予感がする。 なるべく 遠回しに言ってください!!」
皐月「栄太郎って繊細だよね」
栄太郎「・・それで・・返事は・・・」
皐月「傷つけちゃうから また今度にしようかな」
栄太郎「 それも振られたようなもんじゃないですか!?」
皐月「 マスターをよろしくね」
さつきは栄太郎の肩をポンポンとたたき、去っていくのです。
栄太郎「・・・ はい」<あっけなかった・・>
<気持ちを伝えてしまっても何かが大きく変わるわけではないんだ。この雪のように儚い存在なんだ 僕って・・・
あの告白の後しばらくして 皐月さんは宣言通り バイトに来なくなり、マスターはバイトの面接に大忙しだ>
何人かマスターは面接をしますが、なかなか 条件に合う人がいません。
マスター「 断るのも申し訳なさがつのるね」
栄太郎 は皐月の返事のことを思い出してしまうのです 。マスターは急いでフォローしますが・・
栄太郎「まだ振られたわけではないんですが。 いや 振られたようなものですが」
マスターは皐月に出会った時は、最初から ピンと来たというのです。
栄太郎も 皐月には花があり、オーラがあると思います。 それに比べて自分は平凡だと思うのです。すると マスターが、皐月も 似たようなことを言っていたというのです。
もともと明るかったけれど 今みたいにキラキラした雰囲気ではなく、あれは2年くらい前。
皐月が バイトを始めて1週間。手際もよく接客も上手、昔から知っているような気がするマスター。
そして 常連さんからこう言われるのです。
「 皐月ちゃん 昔やってたキッズ探偵というドラマ 知ってる?なんか見たことあるなと思ってたんだけどそっくり よね!?もしかして本人 ?子役やってた?」
皐月「 ご存知だったんですね ー。はい 250円のお返しです」
マスター もあのドラマは見ていて、どうりで初めて会った気がしなかったんだ・・と思うのです。皐月は昔の話だし 隠していたと言います。
皐月「 家族もみんな天才だって、ちやほやしてきて勘違いしちゃったんです。 私はちょっとだけ周りよりおしゃべりするのが早くて、人懐っこい子供だっただけなのに。
すぐに大きな役も来なくなって、オーディションも落ち続けて。本当は平凡だったんだなーって今更気づいちゃいました。
今はとりあえず大学行ってますけど。・・・結局は何がしたいんだか・・・」
そこでマスターはまかないのプリンアラモードを出すのです。
皐月は食べながら、この喫茶店に気づいたのはこのお店のメニューを見たからだというのです。
毎日通るたび、 本日のいちおしが違うのです。 しかもアラモードがたくさんある・・・
皐月<イチオシ 何個あるんだろう 。もしかして瞑想してる・・?私みたいだな・・>
自分と重ねてバイトに応募したと言います。
マスター「 確かに アラモードは奥が深いです。 メロンが主役の時もあればプリンが主役の時もありますから」
皐月「主役じゃない時があってもいいみたいなことですよね」
マスター「 そういうことにもなりますね」
皐月「 早とちりでしたか?」
マスター「 いえいえ。もし しんどい お悩みならバイトしながらゆっくり考えてください 。喫茶店は面白いです。 どんな人にも物語がありますから」
そして今のようにキラキラした皐月になり、またお芝居がしたくなったと オーディションを受ける日々になったと言います。
栄太郎「そうだったんですか・・・」
するとマスターは、栄太郎に手紙を差し出します。
マスター「皐月さんから伝言を預かったんです。 受け取りますか?」
栄太郎「・・・ はい」
栄太郎は深呼吸をし、その封筒を開けます。 手紙を広げると・・・・
「スキャンダルは厳禁だからごめんね。 さつき」
栄太郎・マスター< 一丁前に 芸能人 気取りだ・・!>
「皐月さんらしいな 」「そうですね」
栄太郎「 マスター、僕にもアラモード ください」
マスター「今日はバナナが主役のアラモードです」
栄太郎は笑顔で食べます。 そしてこの間の模試の結果がけっこう良かったと言います。 変な力が抜けたから 勉強の調子がいいみたい。
< 僕の物語もまだ終わりじゃないんだな。それから冬が過ぎて 春が来て 僕は無事大学生になり この店でアルバイトをしている>
暑い夏の日。近所の小学生たちが 栄太郎の水まきを楽しみにしています。 喫茶店の中に入ると「 朝ドラの再放送が始まってるよ」と マスターが言います。
皐月「 栄太郎 栄太郎 、ほら 今 映ってた」
栄太郎「 はいはい 。何で室内でサングラス なんですか」
皐月「 今日は忍びだからね。と言ってもまだ端役だけど」
そう言って 皐月は サングラスをチラチラとさせ、目元を出します。
栄太郎「 気づかれたくてアピールしてるじゃないですか。 それで今日のご注文は ?」
皐月「お バイトが板についてきたねえ。 んーとね。
本日のアラモードで」
トッピングはマスターの気まぐれです。
——–おわり——–
ついに 最終回!! それぞれの主人公の人生が見れた大好きな 喫茶店でした。たまに 番外編で帰ってきてくれると嬉しいですよね〜 また次回作も楽しみに待ちたいと思います!
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