咲坂伊緒 新連載「サクラ、サク。」4話 別マ 6月号2021 ネタバレ・考察・感想
「始めたいなら今日から新しく始めればいいよ、亮介のこと。だから変に落ち込まなくていいじゃん?」
咲<って 陽希は励ましてくれたけど、なんだか今はいろいろしっくりこない>
琴乃「亮介さんが作を支えてくれた人じゃなかったってのは一旦置いといて
一目惚れってことじゃだめなの?」
咲「ダメってことじゃないんだけど・・・」
琴乃「何か引っかかってる感じだね」
咲<わからないって言う方があっている。だってじゃあ陽希に対するこの気持ちは・・?」
咲は琴乃に「彼氏のことはどんな感じに好きになったの?」と尋ねます。
琴乃は中学の時、今の彼から猛アタックされます。最初は断っていましたが、あまりにも何回も誘われ「一度だけなら出かけてもいいよ」と返事をしたのです。
その時の彼の顔が本当に嬉しそうで、それを見ていたら自分も嬉しくなり・・気がついたら心臓がドキドキしていたというのです。
「それって恋の好きとは違わない?」
急に美斗士が話に入ってきました。側には陽希もいます。
美斗士「それってほだされただけで、琴乃の意思で好きになった感じしないけど」
琴乃「それも全部ひっくるめて、恋か恋じゃないかは私が決めることでしょ?」
そんな琴乃をかっこよく思うを咲。
今の一言で美斗士は琴乃のことを、いいなと思うのです。
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授業中の咲は春樹の背中を見ながら
<でも恋か恋じゃないか決めるって どんな風に?
やっぱりよくわからない。陽希に対するこの気持ちも、私がこれは恋だって決めたら恋になっちゃうってこと?
でももしこれも勘違いだったらどうするの?今の私には「好き」って感情がもう難しいな。
陽希の肩から腕のライン なんか好きかも >
すると授業中なのに、陽希が咲の方を振り返ります。思わず目をそらす咲。
放課後になり、思わず陽希の姿を探す咲。その他自分を振り切るように教室から出ると・・・陽希にぶつかりそうになります。そして倒れそうになった咲を片手で抱きかかえてくれたのです。
<あ やっぱり 陽希の肩から腕のライン 好きかも>
陽希「あぶな。うしろに人いんじゃん」
<その肩と腕に 包まれてしまった。しかも片手で。
陽希ってめっちゃ男子じゃん。そんなの困るんだってば~~>
咲は赤くなりながらも陽希を見上げ「じゃあね」と一言。陽希は咲に睨まれたと勘違い。
自分はついこないだまで亮介さんの話を、陽希に聞いてもらっていたばかり。自分もそんな軽いやつではないはず・・と思いなが咲が歩いていると、陽希の幼馴染大ちゃんにばったり出会います。
大ちゃんは今でこガタイが大きいですが、昔は貧弱でそんな大ちゃんを陽希は守っていてくれたと言います。
中学になり一気にガタが大きくなった大ちゃんを、もう大丈夫だと陽希は思ったのだろう・・習っていた空手もやめてしまった・・それから少しずつ毎日一緒にいることもなくなった・・と言います。
高校に入り幼なじみとはいえ、なかなか出会うことがないと言います。
咲「陽希て優しいよね?」「うん」
咲「でも陽希にそれ言うと、いつも否定するの。なんで?大ちゃんなら知ってるでしょ?大ちゃんの知ってる陽希、私にもシェアさせて」
大「ごめん、それは知らない。俺の知らない陽くんもきっといるから」
<陽希のこと もっと知りたい。私しか知らない陽希とかあればいいのに 」
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なんだか大ちゃんと張り合うみたいなことを考えている・・と思う咲。
<白々し・・でもそんなにすぐ心変わりするなんて。抗いんだよ>
すると陽希が咲に話しかけます。咲は急いでいるから・・とその場を離れようとしますが。「いてっ・・」としゃがみ込む陽希。
急いで駆け寄る咲。
陽希「困ってる人は放っておかないってのは、伊達じゃないな」
咲「あっ 騙したの?ひどい」
陽希「藤ヶ谷は何でなの。こないだから俺のこと避けてない?」
咲「あ・・・・・ごめん・・」
<そりゃあ陽希にしてみれば 感じ悪かったよね>
陽希「まじで避けてたのか!気のせいかもなーって少しは思ってたのに。
もし亮介のことでこれに迷惑かけたとか気にしているんだったら、そんなのいいって言ったじゃん」
咲「陽希ってさ、どうして自分が優しいって認めないの?」
陽希「優しくないからそう言ってるだけだけど」
咲は結局、涼介に手紙を渡せるようにしてくれたし・・今も自分のことを心配してくれている・・優しくないなら普通放っておくよ・・と言うのです。
陽希「ほんと 違うんだ。優しいからじゃないし。
中学の時さ1度だけ・・」
陽希は1度だけ手紙を預かったことがありました。自分がもたもたして渡せないでいるうちに亮介に彼女ができてしまい、結局手紙を渡せなかったこと。その子にすごく怒られ、すごく泣かれたと言います。
こんなことになるのならもう誰からも絶対手紙を預からない・・と思ったのと同時に、渡してやればよかったっとずっと引っかかっていたというのです。
陽希「俺が藤ヶ谷にしてるのは、藤ヶ谷を使って自分の後悔を薄めたかっただけなんだ。
優しさじゃないんだよね。だから藤ヶ谷が申し訳なく思う必要なんてないから・・って話」
咲はそういうのも全部ひっくるめて優しいって言うんだけどな・・と思うのです。
咲<陽希のそういうの 全部いいなって思う。全部 全部 好きだなって思う。
初めてちゃんと 心の声を聞いた気がする。
私は 陽希が好き。
もし間違ってたらとか 心変わりするには早いんじゃないかとか そんな理由じゃ 一瞬しか私を止められなかった>
思わず笑顔になる咲に、陽希もつられて笑ってしまいます。
咲<だってどうしても恋がいい この気持ちは恋じゃなきゃやだ 私が決めたの>
もうすぐ昼休みは終わり。戻ろうとする陽希。
陽希「まあ、あれだ。亮介のことで何かあれば言いなよ。乗りかかった船だしな。うんじゃ、行こーぜ」
咲は陽希の袖口を引っ張ります。
咲「じゃあ 早速お願いがある!」
咲の顔は赤くなり・・・
咲のはっきりとした気持ち、清々しいくらいにかわいらしいですね~亮介を慕う陽希。やっぱり陽希は人間としても魅力的だと感じます。早速の咲のお願いとは??来月も楽しみです !