咲坂伊緒 新連載「サクラ、サク。」3話 別マ 5月号2021 ネタバレ・考察・感想
目の前の亮介に、思わず気持ちが高ぶる咲。まずは自己紹介から、そして今日来てもらったお礼を言います。
亮介を文化祭で見かけたこと、今までの気持ちを手紙に書いて渡したかった事。そしてあの時電車の中で助けてもらった事・・・一生懸命話しをします。
その話を聞いた亮介は
「・・あーそれ 俺じゃないな」
咲「え・・でもカバンを届けてくれた人の連絡先に「桜 亮介」って」
亮介「同姓同名の別人だと思うけど」
咲<同姓同名!?嘘でしょ・・!?>
亮介「もし俺がそんな事してたら、さすがに覚えてるはずだし。全く身に覚えないもん。・・・・
じゃあこれは俺が受け取るべきじゃないね。その人が俺じゃない以上、好きになってもらえる理由もないし」
そう言って亮介は、手紙を咲に返すのです。
咲<嘘・・まさか・・そんなバカな。同姓同名の人かもしれないって、何で考えなかったんだろう。
じゃあ私は今まで、一体誰にこの気持ちを募らせてたんだろう。
目の前にいる亮介さんが、私を助けてくれた涼介さんじゃないなら。この気持ちって一体何なんだろう>
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思わずいろんなことを考えこんでしまう咲。それを心配する涼介。咲は亮介に巻き込んでしまったことを謝ります。そして心の中で陽希にも謝るのです。
咲<陽希がしてくれたこと 全部無駄になっちゃったよ。ごめんね>
何度も何度も書き直した手紙。最初から渡す人が違ったなんて・・と自分自身のまぬけ具合に、随分時間が経ったように思います。
でも空を見上げ、思っているよりも大丈夫な自分に気がつきます。少しにっこりとする咲。そして帰ろうと、ベンチから立ち上がります。
咲<しかしみんなには何て話せばいいんだろう。こんなマヌケな話。みんな笑ってくれるかな。笑ってくれるといいな>
そう思いながら歩き始めると・・・目の前に陽希がいたのです。陽希の顔を見て思わず「ごめん」と泣き出してしまいます。
今の自分の気持ちを、しっかり聞いてくれる陽希。
咲「いもしない亡霊をずっと追いかけてたみたいな気分。・・・そんな人はいないのにでも感情は確かにあって・・・感情て何だろう・・また振り出しに戻っちゃったんだなーーがっかり」
亮介「ありがとうって言えなくてもいいじゃん。
藤ヶ谷を助けた人も、それを言われたくて助けたわけじゃないと思うし。その人のおかげで今の藤ヶ谷があるって言うのは、たとえ直接伝えられなくても。
実際そういう藤ヶ谷が、ここにいるってだけで十分だと思う 。
その気持ちが少しずつ、別の誰かに伝わってくだけで十分だと思う」
そんな陽希の言葉に、咲は素直に
「ありがとう陽希。なんかすごい元気出た」「それなら良かった」
こんなに優しい陽希はなぜモテないのか?と言う話になってしまい・・お互いモテないという話で少し涙の咲。
陽希「藤ヶ谷は大丈夫だよ。いいやつだから」
咲「それを言うなら陽希だって。こんなに優しいんだから大丈夫だよ」
優しさなんてどうでもいいと言う陽希と、優しさはめちゃくちゃ重要だという咲。
咲「私的に最重要といってもいいくらい!そんでもって陽希は誰がなんと言おうと優しいから!」
陽希「じゃあ藤ヶ谷は
俺のこと好きになっちゃうかもね」
お互い思わず照れてしまいますが、思わず話の流れだと強調する陽希。もちろん分かっている咲。
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そして陽希がここに来てくれたのは、亮介から「藤ヶ谷のフォローをしてやれ」と連絡があり来てくれたというのです。
そんな兄の亮介のことを、いいやつだと陽希はいいます。
陽希「藤ヶ谷を助けた人じゃなかったとしても、藤ヶ谷が亮介を好きって思っても別におかしくない。
始めたいなら今日から新しく始めればいいよ、亮介のこと。だから変に落ち込まなくていいんじゃん?」
咲は「ありがとう」以外の言葉を伝えられませんでした。自分の気持ちをうまく伝える自信がなく、少し顔を赤らめながら陽希の隣を歩きます。陽希の気持ちがとっても嬉しい咲。
そして次の日。教室で挨拶をする 陽希をじっと見つめてしう咲。陽希も自分の顔に何かついているか?と気にしますが
咲「ううん、違う違う。何もついてないよ」
<あれ?私 今何か嬉しいことあったっけ?教室入った時からなんか ずっとドキドキしているんだけど>
陽希の横には美斗士もいましたが、全く目には入ってきませんでした。
咲<え?
ここで問題です。なぜ私は陽希しか見えてなかったのでしょうか。これは本当に嬉しいの「ドキドキ」なのでしょうか>
<あれ・・?>咲の顔が赤らんでいます。
自分の気持ちの変化に戸惑う咲。どうして陽希ばかり見てしまうのか??どうして嬉しいとは別のドキドキが起こっているのか??とっても初々しいですね~これからも続きが楽しみです !