咲坂伊緒 新連載「サクラ、サク。」2話 別マ 4月号2021 ネタバレ・考察・感想
「桜 亮介」神様の名前と連絡先のはずだった。
咲<何度かけても繋がらず、おじさんなのかおじいさんなのかさえ、私には知るべくもなくて ただ感謝の気持ちだけが胸の中にいる>
咲は一度だけ涼介に会ったことがあると言います。通っていた塾の友達がなんと涼介のことを知っていたのです。
しかも塾友のいとこが亮介と同じ高校で、文化祭がもうすぐあるといいます。友達は咲を誘ってくれたのです。その時一度だけ顔を見たものの、どうしても声をかけられず帰ってきてしまったのです。
そんな話を琴乃に聞いてもらいます。やっと陽希に兄・涼介と取り次いでもらうところまできましたが・・嬉しさいっぱいで緊張もいっぱいです。
陽希にガンガン行く咲を見て、琴乃は咲のことをメンタルが強いのかと思っていましたが
咲「それは 亮介さんに会いたい気持ちで、ただ必死だったって言うか」
その後1度聞いてみたものの、亮介はテスト前なので邪魔ができないからまた聞いてないと陽希から言われた・・と言います。
それから2週間。琴乃は咲を誘って陽希のもとへ、もう一度聞きに行ってみることに。
美斗士と歩く陽希。同じく美斗士も、咲の手紙のことが気になっている様子。様子を聞いてみると・・・なんだか難航しているみたいです。
陽希「会って話してみれば、藤ヶ谷がただのミーハーじゃないって分かると思うんだけど」
美斗士「なあなあ陽希の兄ちゃんてどんな人?」
陽希「んーーーはっきり物事言う方だから、冷たいって誤解されがちな人って感じ。でどそれは逆に亮介なりの優しさなんだって思ってるんだけどね。自分の姉弟にこんな事いうのもなんだけど、そういう優しさってかっこいいって思ってんだよね」
そこに咲と琴乃がやってきました。亮介のことを尋ねると
陽希「あ・・わり。まだ聞いてないや」
咲「そ そっかー・・亮介さんテスト前だって言ってたもんね」
琴乃「これ以上の緊張状態が続いたら作の身が持たないよ」
「・・・ごめん」と一言、陽希。
そこで美斗士が、きちんと陽希は兄に話をしてくれていることを伝えています。
陽希「俺が藤ヶ谷のこと悪い奴じゃないっていうか、むしろ良い奴だって説明が足りないだけなんだって」
その言葉に咲は嬉しく感じます。
陽希「だから悪いけども、うちょい待ってて」
咲「や・・・そんな!全然大丈夫っありがとう」
美斗士も琴乃も咲もみんな、陽希のことを優しいと感じています。そこへ琴乃の彼氏がやってきて「他の男子とあまり仲良くして欲しくない」という話が聞こえてきます。
「束縛がきつくて大変そうだな」と美斗士が一言。咲もそうは思いますが ・・・
咲<ペンダントトップが無事に見つかった時の琴乃の顔思い出すと、そう言って簡単に切り捨てる気にはなれないんだよな・・>
陽希は再び、兄・涼介の部屋で咲との時間を作ってほしいとお願いしています。
亮介「お前がこんなに食い下がるなんて珍しいね。分かったよ」
そして次の日の朝。下駄箱で陽希が咲に報告!!亮介が会ってくれることに!!
もちろん咲は毎日手紙を持ち歩いていて、しかも昨日最新の気持ちを込めて書き直したところだといいます!
急展開な出来事に思わず、倒れ込んでしまう咲。
「会えるんだって思ったら、緊張しちゃって・・・」<とうとう亮介さんに会えるんだ>
琴乃について来てほしいと思う作ですが・・・彼との優先の約束があり、交渉するも彼にダメだと言われてしまったのです。
陽希も思わずその彼のことを「器の小さい男。そんなやつやめとけば?」と言ってしまいます。
咲「ちょっと外部者が口出すことじゃないし。それにそれだけ琴乃のことが好きってことでしょ」
陽希「でも荻原は所有物じゃないじゃん」
咲「それはもし、そんな風に思ってるなら私も怒るよ」
琴乃「えへへ なんか二人に大事にされてるみたいで嬉しい。ありがとね」
すると琴乃が陽希について行ってあげられないの?と声をかけるのです。
陽希「俺はもうやることやったし。そこまでする必要なくない?てか子供じゃないんだからついて来てほしいとかありえないでしょ」
咲<おっしゃる通りでございます>
ついに放課後になってしまい・・・緊張で胃が痛くなる咲。心臓も痛くよろよろと歩いています。やっぱり心細いな・・・と校門をくぐると・・・
なんと!陽希が待っていてくれたのです。
陽希「亮介との待ち合わせ場所まで迷わず行けないと、俺の努力も意味なくなるからだよ」
やっぱり陽希のことは優しいと思う咲。「うん、ありがとう」と笑顔になります。
待ち合わせ場所へ着きますが、亮介はまだ着いていません。とりあえず無事に着いたのでと、陽希が帰ろうとすると・・・緊張して動けないと咲。
「亮介 きた」陽希のその一言に、咲の足がカクカクと震えだします。思わず涙が出そうになる咲。<亮介さんが来てくれてるのに・・・>
陽希「そんなに怖いもんなんだな。今まで俺に同じようなこと頼んできた女子達の気持ちがなんか分かったわ。
俺のこと都合よく使ってやろうとか思ってたわけじゃなく、みんなそれだけ一生懸命て怖かっただけなんだな。
でも結局ここまでこぎつけたやつは、今までになかった。そんなけ藤ヶ谷はすごいってことなんだから。あともうひと頑張りだろ」
そう言って陽希は咲くの頭に、ポンと手を乗せてくれたのです。すると不思議に足の震えが止まりました。
咲「そういえばなんで、私を亮介さんに合わせてくれる気になったの?」
陽希「そんなの 俺が藤ヶ谷をいいやつだと思ったからだよ」
咲<知らなかった。すごく嬉しい時も、こんなふうに恋をしてる時みたいにドキドキするんだ・・陽希がついてきてくれてよかったな。陽希が優しい人で良かったな。私ちゃんと頑張るよ>
陽希「じゃあ、行ってきな」
咲「うん、行ってくるね、ありがとう」
咲「あの・・亮介さんっ」
振り向く亮介の顔。
<ずっと会いたかった神様に
合せてくれた陽希のためにも>
咲「あのっ 私・・」
ついに神様であるあこがれの亮介と話せる事に!!咲の気持ちは溢れているでしょうね!はっきり物を言うという亮介ですが・・・どのような話になるのか、咲の気持ちはきちんと伝えられるのか・・とても楽しみです!次回もお楽しみに ~