南塔子新連載「恋のようなものじゃなく」別マ 4月号 2021 第5話 ネタバレ あらすじ 感想 考察
「彼女から通話だからいくね」
この言葉に未仁は頭が真っ白になります。未仁を探していた七緒と七音が、様子がおかしいことに気がつきます。しばらくして学校でも様子が変な未仁に、七緖が問い詰めます。そこで千耀の彼女のことを知るのです。
七緒は未仁を引き連れ、千耀の友達に彼女のことを聞こうとしますが・・二人はあまり知らない様子。
どうやら他校で、千耀が転校してくる前から付き合っている子のようです。
「でも楠瀬、時々離れて通話してんじゃん?あれが彼女なんじゃね?」
未仁もその姿を見かけたことがあります。少しびっくりしただけだという未仁ですが、明らかに元気がありません。
夜ベッドに入り、未仁はあの雨の日のことを思い出します。
<あの時私は、何を言おうとしたんだろう。ただ衝動的に苦しくて 何かが溢れそうな感覚になって 「好き」って言おうとしたのかな。「告白」の意味で?>
次の日。図書館で取れそうで取れない本を、すっと取ってくれた人が・・なんと千耀です。
思わずドキドキしてしまう未仁。しかも風邪を引かなかった?とあの雨のことを思い出すような発言をされ・・思い切って未仁は尋ねます。
未仁「かっ 彼女の通話って何だったの?」
千耀「え?」
未仁「あっほら 服借りたの返したり手間取って、通話出るの遅れたでしょ!?切れたりしなかったかなーって」
千耀「うん平気、間に合ったよ。前から校外学習行くこと言っといたから。「山どんな感じ?」みたいに話してた」
未仁「そっか・・・」
<現実だ。この前千耀くんの口から出たのは「彼女」の一言だけだったから、なんとなくイメージができなくて。頭が霞がかってたけど。
でも聞き間違いでも お姉ちゃんでもなく 現実に存在してるんだ。千耀くんの彼女が・・・ずっと続いてるんだ」
未仁は強がり
「ちーちゃんの彼女かあ~どんな人だろう~~」と明るく振る舞います。
そこで彼女との出会いを聞くことになり、そんな彼女の話をしている千耀はとても優しい顔なのです。
未仁<千耀くんを「好き」になりそうだった。このままを想ってれば多分そうなるって。でもダメなんだ。千耀くんに恋をしたらだめなんだ>
友達の掃除当番を変わる未仁。そんな姿を七音が気にかけます。七音は自ら掃除を手伝い、帰りに未仁が笑顔になるように寄り道をしてくれたのです。
散歩中のまるで綿菓子のような可愛い犬。すると思い切り笑顔になる未仁。
七音「やっと笑った。笑顔作ってたけど、魂ぬけてる気がしたから」
七緒にも七音にも心配をかけていたと分かり、しっかり切り替えようとする未仁。
次の日、いつもの笑顔で千耀に挨拶をする未仁。
<育てかけた気持ちを手放さなきゃいけないから、やっぱり少し寂しいけど。考えてみたらこれが「失恋」だったら、きっと寂しいところじゃなかったよね。
私は恋をしていた訳じゃなくて、恋をしたいからその相手に千耀くんを当てはめて見ちゃってただけだ>
テスト期間も終わり燃え尽きた未仁。ふらふらで歩いていると、千耀にぶつかってしまいます。千耀は未仁の髪が伸びたことに気がつき
千耀「今アイリス、新しいシャンプーのサンプルお客さんにあげてるよ。もし行くなら早めがいいかも」
未仁は美容室を気に入っていましたが、もう行かない方がいいのかな?と思います。すると千耀が今日は手伝いでいないと分かり・・・
未仁<それだ!今日行こう!
そっか、千耀くんいつもバイトに入ってるわけじゃないもんね。いない日に行けばいいんだ。そっかそっか>
そして美容院へ行きますが、予約時間を過ぎてもなかなか順番が回ってきません。
「もう少々お待ちくださいね」と千耀の母に何度も言われますが・・なんだかとっても忙しそうだなと感じます。
なかなか一人では手が回っていない様子を見て未仁は、美容室のお手伝いをすることにしたのです。お会計から、床の掃除。お茶出しまで・・
仕事が終わり、「お疲れ様でし・・」
千耀の母「未仁ちゃんっありがとう!!今日は予定にない追加メニューされるお客様が重なって、時間おして大変だったのよーー!!本当に助かったわーーっありがとうっ」
未仁「大したことしてないです」
千耀の母「それでね、ものは相談なんだけど、未仁ちゃんここでバイトしない?」
<バイト?私が?>
未仁「いやいやそれは・・・っ」
<千耀くんと距離を置くつもりなのに、それはないーー>
どうやら千耀は別のバイトで、店に入れなくなったといいます。母は大丈夫だと思っていましたが、意外と影響が出て困っていたところだというのです。
なんだかんだ未仁は、お母さんの押しの強さに負け
千耀の母「じゃあこうしよう!新しいバイトの子が見つかるまで!それならいいでしょう?ねっお願いっ!」
こうして未仁はアイリスにバイトに入ることに・・・美容室でバイトの手伝いをする未にの姿に、千耀はびっくりしてしまいます。
千耀「うわーなんかごめん・・・未仁ちゃん無理しないで。いつでも逃げていいからね」
未仁<とりあえず 千耀くんはいないからそれはいいとして。
突然バイトが始まってしまいました。微妙に不安です。>
なんとも押しの強い千耀の母でしたね~距離を置きたいと思っていた未仁でしたが、そういうわけにもいかなくなってしまいました・・次回も楽しみです!