第54話 たとえどんなに離れたって────
ギリギリのところで進路を京都の南工芸大に変更したエリカ。担任にも「努力すれば十分見込みがある」と言われて、ひと安心です。職員室から出てきたエリカに、神谷は知らなかったと、少しショックです。
帰り道、佐田と一緒のエリカが尋ねます。
エリカ「本当にいいの?あたし 京都行っちゃって。終わったりしないよね?」
最初はどーかなーなんて言っていた佐田ですが
佐田「東京と京都なんて、物理的にたいした距離じゃねーし。もともとひとりでいんのも好きなんだ。今さら他の女とどうこうなる気もないよ」
エリカ「うん・・・」 不安そうなエリカに対して
佐田「大丈夫つったろ。おまえがそんなんじゃ、何も意味ねぇだろうが」
エリカ「うん・・!ありがとう」
やっとエリカにも笑顔が戻りました。<大丈夫って言ってくれたから、その言葉だけ信じてがんばるよ>
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終業式も終わり、いよいよ冬休みに入りますが、受験生は勉強の毎日です。そこで、さんちゃんが合格祈願を兼ねて、みんなで初詣に行かないかと提案してくれました。これには佐田からもオッケーが出て、エリカも嬉しそう。
クリスマスもエリカは部屋で勉強の毎日です。そして、いよいよ元旦の初詣です。エリカの願い事は・・・
エリカ<大学無事合格しますように。家族全員健康にくらせますように。いつまでも佐田くんとラブラブで・・・>
長い願い事に神谷からも、欲張りだな~なんて言われてしまいます。そのあとはみんなで、お守りを買いに行くことになりました。お互いお守りを買って、交換しようとエリカか佐田に提案しますが・・あっさり拒否です(笑)合否なんて結局自分の力だし、頼る奴の気がしれない・・なんて言われてしまいます。
すると、佐田がエリカに交通安全のお守りを渡しました。
佐田「自分の力じゃどうしようもないことに限れば、少しは力添えになるんじゃないかって思うんだよ」
エリカ「じゃああたしもそれにするっ」
佐田の気持ちに感動してエリカは喜びます。すると、神谷が入試は京都だし、ちょーどいいねと言ってくれました。冬休みが終わると、みんな次々と入試試験がやってきます。そのことを考えると、一同しんみりとしてしまいます。
すると、健が全員分の合格祈願のお守りを買ってプレゼントしてくれたのです。エリカも絶対受かってみせると張り切ります。
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そしてエリカの入試当日。家族の見送りと、さんちゃん、神谷、健からの応援メールで気合をいれます。佐田からはありませんけどね。でも大丈夫!試験がはじまりました。筆記にデッサンに面接に・・・大丈夫!と何度も言い聞かせて・・
やっと終わりました~あとは祈るしかないと思いながらも、佐田の家で過ごします。手ごたえを聞かれて、ちょっと自信がある~と答えるエリカ。
佐田「俺は正直 落ちりゃいいって思ってるけど」
佐田の本心ですよね~少し戸惑いながらも照れるエリカ。
エリカ「あたしが遠くに行っちゃったらさみしい?」
佐田「さみしくねーよ。だたな 俺がいなくてもきっとおまえは、同じように笑ってるんだろ。それはおもしろくないけどな」
エリカ「それを一般的にさみしいっていうんじゃないの」
佐田「認めてやるよ。エリカがいないとさみしい」
エリカ「距離は離れていいても、あたしの心にはいつもいてくれるから、さみしくてもすごい幸せだと思うんだ」
佐田「・・・だといいな」
ラブラブな2人ですね~よかったよかった(笑)
そして、結果の通知著が家に届きました!一人で封筒を開けるエリカ。結果は「合格」
もうすぐ冬が終わって、春までのカウントダウンが始まりました・・・