パーフェクトワールド 漫画 ネタバレ38話(KISS 2018年5月号)感想・考察・あらすじ
パーフェクトワールド 漫画 ネタバレ38話(KISS 2018年5月号)感想・考察・あらすじ
実写映画化!!10月5日(金)全国公開です!!
~回想~
鮎川「長沢さんはなんで 看護師になろうと思ったの?」
長沢「えっ?」
長沢<私の心の内を知ろうとしてくれた人は、おそらく初めてだった。ぎゅっと握った手が熱くなっていくのがわかった>
鮎川の病院に駆けつけたつぐみ。
鮎川は自分の病状を聞かされます。敗血症の疑いと褥瘡の悪化で手術を受けることに・・入院が1ヶ月と自宅安静が1ヶ月・・合計2ヶ月と聞かされ、焦る鮎川。
鮎川の母と長沢が病室を出たあいだに、鮎川と話をするつぐみ。
鮎川「ごめん また迷惑かけて・・」
つぐみ「迷惑なんかじゃないよ。それより鮎川、心配なことがあるなら 話してほしい」
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病院の廊下で、は鮎川の母が長沢に聞くのです。「樹とつぐみちゃん別れたって聞いてたんだけど・・」
長沢は「今は仕事仲間で 友達だと思います」と答えます。
鮎川の母は「こんなに朝早く、松本から駆けつけてくれるということはもしかして・・」
そんな鮎川の母に
長沢「想いなんてものは気楽なもので、相手への想いを強く持つことと
相手に責任を持つことは、別のことなんじゃないでしょうか」
長沢<あんな不安そうな表情で、一体何ができるというの>
そして病室から出てきたつぐみは、鮎川の母にこう言います。
つぐみ「私 これで帰ります。 樹さんと話をしました」
鮎川が今心配していたことは・・圭吾と楓の家のことでした。
これから一気に本工事を始める段階なのに・・2ヶ月間も安静だなんて。
現場へ設計監理に行くことができない・・
松本の棟梁たちもベテランだけど、一つ一つ正しい形で造られているか・・実際に造っていけば、絶対その場で判断しなきゃいけないことが出てくる。
スロープひとつだって、1度角度が変われば自力で登れる人とそうでない人が出てくると・・
何か方法はないか・・と二人で出した考えは・・
つぐみ「樹さんが動けない間、私が現場に通って 状況をひとつ残らず報告し続けることにしました。
彼が現場にいるように、私が彼の目と足になります」
そう鮎川の母に告げて、頭を下げ去ろうとした時・・長沢が呼び止めます。
長沢「あなた、心配じゃないの?
いつきくん これから手術するのよ。2ヶ月も安静が必要な手術をするのよ?」
つぐみ「心配です。本当はこのまま彼のそばにいたいです。
だけど今ここにはお医者さんがいて、お母さんも長沢さんもいる。私が一緒にいなくても、彼は絶対大丈夫だから。
それなら 私は自分がするべきことを、しなくちゃいけない」
そして、あの時長沢に言われた
「障害を日常としてとらえることができなければ、共に生きていくことは出来ない」
この言葉をここに来るまで、ずっと考えていたとつぐみは言います。
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つぐみ「鮎川はきっとこの先も、こういうことが何度もある。
だけど、これが彼の日常なんだって。
彼といたいなら 自分にとってもこれが日常にならなくちゃって。
いつも一緒にいることが、最善じゃない。それが長沢さんの、あの時の言葉の意味なんでしょう?」
そんな言葉を言われ、長沢はよろめいてしまいます。
つぐみ「長沢さん 私、鮎川が好きです。
別れてからずっと後悔してて、なんでうまくできなかったんだって、全然前に進めなくて。
忘れようとして結局忘れられなくて、周りの気持ち巻き込んで迷惑かけて、めちゃくちゃにしました。それでも・・」
長沢「もう行って!!」
つぐみは長沢のあの時の言葉がなければ、こんな考えには至らなかった・・と伝え、頭を下げて帰ります。
鮎川の病室に入る長沢さん。
長沢「大丈夫。川奈さんがいなくても 私がついているか ら」
すると鮎川が、長沢の手を握ります。
鮎川「人生で一番苦しかったとき、そばにいてくれた。
道を示してくれた。長沢さんがいなかったら、今の自分はなかった。
親とも 川奈とも 誰とも違う。俺にとってただ一人の人なんだ。
でも・・
長沢さんがくれる愛情を、同じ形で返せない・・」
長沢は涙をこらえ、こう言います。
長沢「樹くんは変わったんだね。
あなたに会った時、初めて手に負えない患者かもしれないって頭を抱えたよ。
だけど気持ちを変えてくれて、リハビリを続けて 建築士は諦めないって人生の目標をもう一度持ってくれた 。
でもあなたは人生でもう一つ、大切なことに心を閉ざしたままだった。
そんなあなたが、こんなにも強い思いで前を切り開いた。私やり遂げたんだ。
川奈さんと一緒に、樹くんは変われたんだね。
この手術が終わるまでは、私そばにいてもいいかな。
看護師として。それがあなたと私の関係だもの」
そこに母親が病室に入ってきました。長沢さんと鮎川の間に、何かを感じ取ったようです。
鮎川は長沢がどうして看護師になろうと思ったのか、聞いた時のことを思い出していました。
小さい時から体が弱かった長沢。高校に入るまで、ずっと入退院を繰り返しでした。
自分に何が出来るか考えた時・・自分が患者の立場を実感しているからこそ、わかること、できることがあると看護師を目指したと言います。
そして純粋に、あのよさこいの踊りに感動していた鮎川。
長沢「樹くん あなたはこれから背負っていくものがたくさんあるけど
それと同じくらい 希望もあるんだよ」
そんなことばを思い出しながら、鮎川はベッドの上で涙を流します。
長沢<いつかは終わる関係だと、どこかと思ってた。
もし誰かが現れたら、それは喜ぶべきことなのに。
あなたの幸せを願いながら、私はその時が来るのをずっと恐れ続けていたのね。
あなたは孤独だった私を、変えてくれた人だったから・・>
病院を出て、涙を流しながら歩く長沢です 。
つぐみと鮎川の新たな絆が見えましたね。もう昔のような繰り返しはしない!そんな決意が伝わってきました。
そして、長沢さんの鮎川への愛情、痛いくらいに切ないです。それを分かっているからこそ、鮎川の涙ですね。
でもそれは恋人という形ではありませんでしたが、今の鮎川があるのは本当に長沢さんの存在が大きいのは確かです。
これからの鮎川と長沢さんの関係も、見守っていきたいです。
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