スミカスミレ ネタバレ 46話(ココハナ2018年3月号)感想考察
最新コミック10巻は発売されたばかり!!好評発売中!!
黎はすみれを置いて閉じ込めたまま、紅林とタクシーに乗り込みます。
すみれ<このままだときっと黎は、監督のお母さんを若返らせて そのままいなくなってしまう・・>
すみれは119番に電話をし、消防に閉じ込められてしまったと助けを求めます。
そして祈るような気持ちで白雪に電話をかけます。
すると・・白雪が電話に出て、白雪と子供の二人の無事が確認できます。
すみれは会社の先輩に電話をして、紅林のプライベートを尋ねますが・・心当たりがないと言われてしまいます。
すみれ「先輩・・・私が無事だったら、全部話しますから」
そう言って紅林のいつもそばにいた、スタッフの連絡先を教えてもらいます。
スポンサーリンク
すみれはようやく紅林に電話をかけますが・・紅林は着信拒否に・・
紅林は母親を若返らせてくれたら記事は差し替えて、すみれのことは忘れると黎に伝えます。
母親を若返らせて子供という重荷のなかった人生をやり直してもらう・・そして母はその才能できっと成功するだろう・・と話す紅林。
黎「それを・・お前の母親は本当に望んでいるのか」
紅林「望んでいるとも!お前はいったい何者なんだ」
話したところで何も変わらない・・と黎がふと微笑みます。
すみれは消防の人に助け出され、急いで二人の元へ向かいます。
黎<自分が何者かなど教えてはもらわなかった・・私は私だった ・・>
スポンサーリンク
黎は父と母と三人で、人里離れた山中で静かに生活をしていました。感情が高ぶると獣の姿になってしまう黎の一族。
人に会っても良いのは父だけで、山の恵みをいただいては人里に下り、必要なものと交換して生活をしていました。
黎にはお気に入りの祠があり、そこで一人の正雄という少年と出会います。
正雄とはすっかり仲良くなりました。
学校に行っていない黎は、父から読み書きを習っていたのでスラスラと字が読めました。
そんな黎に正雄は学校の教科書を貸してくれていたのです。
正雄は黎にとって、初めて出来た友達という存在でした。
それから正雄は来るたびに本を貸してくれ、代わりに黎は正雄の病の母に滋養に効く薬草などを渡したり、時には一緒に山の実を取ったりと楽しい時間を過ごしていました。
しかし母親にそれを見られてしまいます。
父親はもう人の子供と会うのをやめなさいと黎に言います。
黎のひいおじいさんは、もうひとつの姿を見られ人に襲われ、命を落としたと言います。
そのためひっそりと暮らしていたのに、人を信頼してはいけない・・あの子もお前のもうひとつの姿を見れば、態度が豹変してお前を傷つけるだろう・・と父に言われてしまいます。
黎「あの子は他の人とは違う。もうひとつの姿を決して見せたりしない。
いつも冷静でいられるよう、姿が変わらぬよう、鍛えるよ。
あの子と一緒にいると心が温かくなるんだ」
そんな黎の姿に、父親は正雄と会うことを許してくれたのです。
黎は一族の中でも、とりわけ賢い子供でした。
もしかすると自分たちにできなかった、人との新しい関わり方ができるかもしれない・・そう父親は思ったのです。
黎の父「難儀なことだ・・心は人と同じなのに」
黎の母「ご先祖様を恨めしく思ってしまいます。
元は人だったものを、過ちを犯して呪いでこのような獣に変わる体に」
黎の父「そのことは・・子供たちには伏せておこう。その身が呪われた一族などと伝えるのは忍びない」
正雄との交流は何年も続きましたが、正雄は東京の学校へ行くと言い、そのまま黎のもとには来なくなってしまいました。
いつも正雄と会っていた祠に黎が行くと・・そこに白雪がやってきました。
白雪「なんや黎、こんなとこにおったんか」