スミカスミレ ネタバレ 40話(ココハナ2017年7月号)感想考察
すみれは昔録画した「秋桜の咲く頃」のビデオを押し入れから探し出しました。
紅林が自分に映画出演を依頼した何かがこの作品にあるのかしら?とビデオデッキに入れると、なんとテープが切れてしまいました。
近くの古本・ビデオの店主に、「秋桜の咲く頃」があるか聞いてみますが、商品化されていないと言われます。仲間にも聞いてくれると言ってもらい、お礼を言って会社に向かいます。
フィルム倉庫にも入れてもらい、大量の作品の中を探します。黎の言葉を思い出しながら・・
「あなたは2度目の人生をやり直しているんですから、自分の思うように生きれば良いのです。もし心の中に少しでも、映画に出たいという気持ちがあるのなら」
しかし・・夜になっても見つかりませんでした。
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次に日、紅林の陣中見舞いに一人で行くことになってしまったすみれ。
映画出演はまた決めかねているなか、紅林の家に向かいます。ピンポンを押しますが、返事がないので帰ろうとしますが・・
ウトウトしていたと、紅林が出てきました。
雑然とした仕事場を目にしたすみれ。シンクも食器がいっっぱいで、隙間がないほど。
差し入れにはどら焼きを選んだすみれに、「子供の頃以来、食べていない・・うん、美味しい」と笑顔になる紅林。
すみれが気にしていた映画出演の話をすると、ゆっくり考えてもらっていいよと返事が。
映画の登場人物表を見ながら、紅林がすみれになぜ映画会社で働いているのか尋ねます。
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とても映画がすきだったすみれは、家事や家族が寝静まったあとによく見ていたと・・映画が見ている時間は自分だけの時間で・・映画の世界はとても自由で憧れが詰まっている・・主人公になりきって恋愛でも冒険でもなんでもできる気がして・・
そんな風に答える若いすみれに、不思議を感じ、紅林は込み入ったことを聞きます。
紅林「そんなに大変で不自由な生活を送っていたのかい?」
すみれ「そんなわけでは・・今は自由でとても充実していますし」
今は・・の言葉が引っかかる紅林。
紅林「昔は家族が寝静まるまでは不自由だったのかい?」
すみれは、祖母や母の介護など昔の事を思い出しながら・・
すみれ「いえ、私が私の家族のためにしていたことですから」
きっぱりと答えるすみれ。
キミは優しくて素晴らしい・・けど・・そう言いながら紅林は続けます。
紅林「たまには人の支えになるばかりじゃなくて、陽のあたる場所に出てみてもいいんじゃない?」
紅林に一礼して、家から帰ろうとしたその時
紅林「だけど、家族の為に犠牲になって、深夜2時間の映画だけが楽しみだったなんて・・かわいそうだね」
一瞬、固まるすみれですが・・
すみれ「私は・・かわいそうではないです!・・失礼します」
走ってその場を離れます。
黎のアパートの前で黎を待つすみれ。鍋の材料を買い込み、しばらく黎を待っていました。黎もすみれのことを考えながら帰ってきたのです。
黎はすみれが無理をして笑っているように思い、そっと抱きしめました。黎の温かさを感じながらすみれは
すみれ「黎、私 映画に出ます」