第29話
前回、無理に黎の部屋に押しかけていったすみれですが・・・。
スミレ「頼まれなくったってやるんです。あなたに言われた通り。」
スミレ「あつかましく生きてますからね私は!」
黎に向かって叫ぶスミレです。でも、
黎「そんな事を言った覚えはない!」
そう言うと、黎はヒョイっとスミレを抱えて、部屋の外へポイと放り投げてしまいます。
スミレ<投げることないじゃない!負けないんだから!>
仕方なく帰っていくスミレですが、スミレの闘志に火がつくのでした(笑)
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次の日の朝、お弁当を作って、また黎の部屋を訪ねて行くスミレです^^
スミレ「おはようございます!」
黎「五月蝿い(うるさい)」
うるさいってこんな字書くんですね^^;
出てきた黎に一蹴されてしまい、ドアノブにお弁当をかけて出社します。
夜、お弁当と取りに来るものの、重たいままのお弁当・・・。
スミレ<食べてないわね・・・。>
翌朝も、お弁当も作ってくるものの、やはり五月蝿いと一蹴。
なんとなく黎の顔色が悪いの気にしながら、また出社。
そして、夜取りに来るものの、またもお弁当は重たいまま。
スミレ<うん。食べてないわ・・・。>
翌朝、また黎の部屋へやってくるスミレ。
黎「毎朝毎朝いいかげんにしろ!」
いらついた黎が出てくるのですが、今日はスミレも趣向をこらしています。
今度はスミレが布団を注文して、業者の人と来ていたのです(笑)
スミレ「この前、寝具が見当たらず、床に寝ているのではないかと思って・・・。」
そして、麦飯にとろろ。
山芋のはさみ揚げと栄養がいっぱいなのはいいですが、
山芋ずくしのお弁当を渡して、出社するのでした(笑)
黎が帰ってくると、部屋の前でスミレが膝を抱えて寝ています。
最近、毎朝早くから栄養満点のお弁当を作り、この日は北海道への日帰り出張までこなし、疲れてしまったようです。
黎は無視して部屋の中へ。
でも、外は雨が降り始めます。
さすがに、黎もスミレに声をかけます!
黎「おい!雨だ!いつまで寝てるんだ!早く帰・・・。」
スミレを叩き起こそうとしますが、足元に何か箱があるのに気が付きます!
箱を開けるとグチャグチャのケーキが入っています。
昔、スミレがグチャグチャのケーキを作った記憶が蘇る黎。
(回想)
スミレ「ダメです、ダメです!」
スミレ「洋菓子はむずかしくて・・・。」
そう言って、スミレがシュンとしていた顔が思い浮かびます。
(回想終わり)
雨に当たりようやく目を覚ますスミレ。
ケーキを見ている黎を見て、
スミレ「作ったケーキが・・・走ってきたから・・・。出張のお土産があるので!」
ケーキはやめてという感じのスミレですが、黎は
黎「いやその不格好のでいい。」
黎がバクっとケーキを食べます。
今まで何にも食べてくれなかった黎が、ひと口だけ食べてくれたのです。
黎「これでいいだろ。早く帰れ!」
そう言って、部屋入っていきます。
スミレは黎が食べたケーキを呆然としながら、見つめます。
スミレ<食べた・・・。ひと口だけど食べたわ。食べてくれた!>
そして、翌日からは少しずつですが、黎がお弁当を食べてくれるように^^
黎<思い出したわけじゃないと思うけど、このまま頑張れば、以前の黎にもどってくれるかもしれない。>
黎の会社での出来事です。
女子社員がデスクでご飯を食べていると、黎が入ってきます。
女子社員「しゃ、社長!す・・・すみません。」
女子社員「さぼってた訳じゃないんですけど・・・。」
女性は真っ青になって怯えます。しかし、ふっと微笑むと、外出することを告げて出ていきます。
女子社員「ねぇ、社長雰囲気変わったと思いません?」
他の社員「あーそういえば、雰囲気ちょっとやわらかくなったかも。」
黎のいなくなった社内で、社員たちが噂しています。
間違いなくスミレの影響ですよね^^
その日の夜、黎のお弁当箱を嬉しそうに見つめているスミレ。
黎が全部食べてくれているのでした。
スミレは嬉しすぎて、小走りで帰っていきます。
すると、
「すみれ!」
と声がします。
そこへ真白がやってきたのでした。
河野先輩からスミレががんばっているのを聞いて、やってきたようです。
真白にラーメン屋さんへ誘われ、黎の近況などを伝えるスミレ。
美味しいラーメンを食べてスミレも元気が出ます。
スミレ<あともう少しで昔の事を思い出してくれるかもしれない。>
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いつも通りスミレは朝お弁当を届けます。
その夜、スミレがお弁当箱を取りに来ると、なぜか部屋のドアが開いています・・・。
中に、入るとボロボロに部屋が荒らされた跡が・・・。
スミレ「黎!」
ダッと外へ走っていくスミレ。必死に辺りを探し回ります。
すると、路地裏で腹を抱えて倒れている黎を見つけるスミレ!
黎「・・・何しに来た」
冷たくスミレをあしらおうとする黎。手で抑えたお腹から、血が滲んでいます。
スミレは真っ青になって救急車を呼ぼうとしますが、黎が電話させてくれません。
それならと、自分の部屋に運んで治療しようとしますが・・・
黎の体をスミレでは抱えることができません。
スミレ<・・・どうしよう>
ハッと真白の顔が思い浮かぶスミレ。
真白に来てもらい、部屋へ運んでもらいます。
スミレ「黎!しっかりして!」
血が出ている腹にタオルを当て心配するスミレ。
すると、黎の肌けたシャツから肩の所に黒い影が見えます!
その影が浮き上がってくるのでした・・・・。
今回はここで終わりです。
スミレすご過ぎです!おばあちゃんパワーですね!
でも、こんな感じで接していたら、誰かいい人いたでしょうにね(笑)
今度は黒い影が何なのか気になりますね^^;
——-スミカスミレ ネタバレ 30話(ココハナ2016年8月号)感想考察へ続く——