169首
前回、高校生の個人戦全国大会で千早は詩暢ちゃんに負けてしまいます。
千早<次はクイーン戦で!>
詩暢<今度こそ、約束や!>
とお互いに再戦を心の中で誓います!
千早と詩暢ちゃんの試合が終わり、
次に新とヨロシコの試合も終了します。
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6枚差で新の勝利。
村尾さん<どうした!?新>
いつもの新とは違い、全然差がありません・・・。
村尾さんも心配です・・・。
一方で、涙でぼろぼろのヨロシコ。
富士崎後輩「ヨ・・・ヨロシコ先輩、そんな泣かなくても、がんばりましたよ!」
富士崎後輩「綿谷新相手に6枚差なんてすごいですよ!あの人もう5段なんですよ。、実は。」
富士崎の後輩がなぐさめます。
ヨロシコ「綿谷新でも、5段でも、おれは富士崎の部長だっ!」
ヨロシコ「今日の綿谷くんにはつけいる隙があった・・・。」
ヨロシコ「勝つなら今日だった・・・」
とここまではいいセリフだったのですが・・・(笑)
ヨロシコ「か、勝てたらモテたのに・・・。」
とここで桜沢先生も含めて一気に興ざめです(笑)
そこに理音が割り込んできます。
理音「モテないけどかっこよかったよ!部長!あとは副部長が、がんばってくるから!」
そう言ってヨロシコの肩をたたく理音。
そんな理音を見つめる桜沢先生です。
ヨロシコ<モテないの?>
・・と、そっちを気にしている相変わらずのヨロシコです(笑)
準決勝の対戦相手が発表されます!
新 対 肉まん君
詩暢ちゃん 対 理音
千早<新と肉まんくん!!見なきゃ!見なきゃ・・・新と・・・肉・・・>
床に寝ていく千早です(笑)
田丸「ええ~~~~、綾瀬先輩~~~~!」
札を並び終え、準決勝が始まります!
肉まん君<なんで強いやつってちゃんと勝ち上がってくるんだろ・・・。>
肉まん君<綾瀬のやつ綿谷新に勝てたとか・・マジかよ・・・。>
新に勝利した後の千早を思いだす肉まん君です。
(回想)
千早「試合よく覚えてない!」
そうつぶやく千早に肉まんくんは
肉まん「この役立たずーーー!」
千早「もったいなかったー!」
千早「でも私・・・太一の姿が見えるまで、自分が新と試合してるって思えてなかったかもしれない。」
千早「もったいなかった。変でしょ?みんなのことだけよく見えてた・・・。」
(回想終わり)
準決勝の読手は牧野美登里さん。
ギャラリーがざわついています。筑豊女学館みんな負けちゃったからとウワサをしています。
試合が進みます。
「きりぎりすー」
「あけぬれば」
最初から連取される肉まん君。
肉まん君<どうやって・・・相手が綿谷新だってこと忘れるんだ!?>
肉まん君<いつもどおりリラックスしまくりの綿谷じゃねえか・・・。>
元に戻っているぽいですね、新たは^^;
一方、詩暢ちゃん対理音です。
当たり札しか動いていない詩暢ちゃん。
理音<牧野さんの読みは初めてだけど、聴けてると思うのに・・・>
理音<決まり字で取れるタイミングで取りにいってるのに・・・これがクイーン!>
(回想)
理音「別にクイーンとか目指してないから、盛り上がられても困る・・・」
以前に言った自分の言葉を思い出します・・・・
(回想終わり)
だけど・・今回も応援してくれている富士崎のみんな!
理音<”‘感じ”て取る!>
理音<ギリギリを聴きにいけ!!>
空札をギリギリでよける理音。
理音<まともにやったって、勝てるわけねえんだ!攻めろ、理音!>
自分に言い聞かせます!
「め」の札を詩暢ちゃんから取る理音。
ヨロシコ「やったあ!抜いた!」
応援に熱が入るヨロシコ。
理音<身体まだ軽い。息も大丈夫!クイーンに勝ちたいなんて思ったことないけど・・・。>
理音<富士崎のプライドを見せるんだ!!>
理音<尽きない体力を!尽きない気力を!!>
富士崎はみんなで理音を応援しています!
ヨロシコ<行け!副部長!>
床で寝ていた千早もやっと目を覚まします(笑)
千早「あれ・・あれ・・・」
田丸<やっと起きた・・・。>
準決勝を見に行きます。
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幼い頃から新を見てきた肉まん君は小学校のことを思い出しています。
(回想)
小4の時<あれが綿谷新くん、今年も小4、優勝候補だな>
小5の時<今年も綿谷くんで決まりだろう>
小6の時<若宮さんも強かったが、やっぱり綿谷くんだな。普通にやってれば彼が勝つよ>
「いつもどおりやれば彼は勝つ」
(回想終わり)
肉まん君<でも負けたろ?‘‘いつもどおり‘‘じゃない綾瀬に負けたろ?>
そうやって自分を鼓舞していきます!
「なにわえの」の札を新から取る肉まん君!
千早も驚きます!
千早<「なにわが」囲って「なにわえ」に戻る・・・あの新の速さに惑わされず読み切った!>
千早<肉まんくん取った!!>
肉まん君<何回おまえと当たったと思ってんだ!当たるときはいつもトーナメントの真ん中の真剣勝負!>
肉まん君<いつも負けてた・・・いつも主役は綿谷新だった・・・でもおれは!>
勢いに任せて体ごと突っ込む取りで、新にぶつかっても札を死守します。
新の眼鏡が飛ぶほどの勢い。
村尾さん<大丈夫か!?>
周囲が青ざめ、心配します。
すごい気合の肉まん君!
肉まん君<おれは、おまえが強いってことを見せるための道具じゃねえんだよ!!>
とはいえ、相手にはしっかり気を使います。
肉まん君「ご、ごめんな。大丈夫か?」
眼鏡の具合を見る新に気使う肉まん君。
新「ん?大丈夫。」
うつむきながら答える新。でも、新の目は鋭く完全に生きています!
その目にビクッっと反応してしまう、肉まん君。
肉まん君<おれの物語の主役はおれだ・・・。強くなろうとがんばってきた。でも、綿谷新に勝つための毎日だったか?>
「みかきもり」
「さ」
次々と新が札を取っていきます。
村尾さん<よし!いつもどおりの新や。>
伊勢先生も準決勝を見守ります。
伊勢先生<この年代のレベルが上がってる!>
伊勢先生<トップを走る若宮・綿谷との差が縮まっている!>
詩暢ちゃん・理音「ありがとうございました」
9枚差で詩暢ちゃんの勝利です。
新・肉まん君「ありがとうございました」
こちらも9枚差で新の勝利。
ギャラリー「A級決勝はやっぱり、綿谷 対 若宮か・・順当だな。」
そういった声が聞こえる中、
肉まん君「腹減ったー・・・。」
と言いながら、静かに外へ出て行くる肉まん君です・・・。
花壇の淵に座って、うつむく肉まん君・・・。
千早と田丸が心配そうに近づきます・・・。
千早「肉まんくん・・・・」
肉まん君「綾瀬さあ・・・、1年のときからずっと若宮と戦うことばっか考えて練習してたよな。」
肉まん君「たぶん綿谷もガキのころから名人になるための毎日でさあ・・・、それが ‘‘いつもどおり‘‘ でさあ・・・。」
肉まん君「かなうわけねえんだ!」
肉まん君が泣き始めます・・・。
肉まん君「ダメなんだよなあ・・・・目の前にしたときだけあいつに勝ちたいなんて・・・。」
肉まん君「おれの毎日・・・なんだったんだろなあ・・・・・・。」
肉まん君「3年間なんだったんだろうなあ・・・・。」
ボロボロと泣く肉まんくんに、千早がドンッと横に座り、慰めます!
千早も泣いています。
千早「肉まんくんの毎日は瑞沢を強くしてくれる毎日だった!」
千早「肉まんくんが・・・全部教えてくれた!基礎も理論も!根性も!」
千早「きっと下の子たちに残るのは、肉まんくんの言ったことだよ!」
千早の言葉が田丸に響く。
肉まん君がこれまで伝えようとしてくれた言葉が田丸の脳裏に次々と浮かびます!
田丸が大声で応えます。
田丸「・・・はい はい!」
ぐっと両手のこぶしを握って、肉まん君に力強く返事をする田丸。
真夏の日が暮れる・・・・。
近江神宮は夕日が差しています・・・。
残すは、各階級決勝のみ!!
ここで次号です。
千早と肉まん君の熱い絆ですね。
ついに2人の高校生での瑞沢高校としての試合は終わってしまったということですね・・・。
2人の青春よかったですね^^
そして、ついに決勝ですね。やっぱり新対詩暢ちゃんですね。
どっちなんでしょうね・・・。楽しみですね^^