RIDE.396 鳴子の意地
鳴子が先頭で京伏の御堂筋と水田の2人をブロックしてがんばっています。
しかし、鳴子の体力もかなりなくなってきているようです。
御堂筋「黄色いジャージが来とる気がするやて!?」
御堂筋「そら気のせいや!」
御堂筋「プププ!」
御堂筋は、全く坂道たちが来ると思っていないようです。
まあ普通に考えたらそうですよね(笑)
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御堂筋<うしろの箱学と結託して、僕らの前でスピード落とさそうとしとるのかと思うて冷や汗でたわ。>
それに、御堂筋は箱学と結託しているのかという方を恐れていたようです。
そのまま鳴子の希望を捨てさせて、そのまま抜き去ろうとしますが、
鳴子「限界、懺悔、妄想?」
鳴子「そんなもん辛口ソースにからめて食うたるわ!」
鳴子「ワイは浪速の派手男鳴子章吉じゃい、るああ!!」
かなり鳴子の足も限界に来ているようですが、さらに抜き返します!
御堂筋「じゃまや!言うとるやろ!」
御堂筋「もうフラフラのくせに!どけや!」
鳴子「誰かが来るんや!それまで、ワイが遅らせたるんや!」
鳴子と競っている間に箱学との差がかなり縮まって来ています!
御堂筋<結託していなくても、結果は同じか!!>
御堂筋「水田クゥン、引きちぎれ!」
ここで鳴子をまた抜く京伏です!
でも、
鳴子「上がって来いや──────!!」
鳴子が、また抜き返します!
御堂筋「うしろからかけつけるチームの仲間への呼びかけか?」
御堂筋「誰や?」
御堂筋「きみぃがそこまで信頼をよせる、自分の身を削ってまで来とるとイメージさせる男は!!」
鳴子「ス・・・」
鳴子「ス?」
水田「こっちが聞いとんのや!!」
途中まで言いかける鳴子ですが、意地っ張りな性格がここで出ます(笑)
鳴子「来んやろ・・・。あんなヤツ。あいつだけは。」
鳴子「マジで・・・ワイはああいうのが1番キライなんや!」
鳴子「スカしとるヤツが!!」
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坂道と今泉が全力で前を追いかけます!
坂道「見えないね、まだ先頭。」
鳴子が現れないために何をしているのかが気になる2人です。
今泉<まさか先頭か・・・だとしたら・・・>
今泉<闘ってんのか・・・・お前は!!>
今泉「1人で!!」
今泉がさらに坂道を抜いて前に出ます。
今泉「速度を上げるぞ!」
坂道「ダメだよ!下がって!今泉君はエースだから!」
坂道「ぼくは今まで温存してもらってたから、脚は大丈夫だから。」
今泉「オレはエースって言っても半人前だよ」
今泉「今日スタートするまでは一人前だったけどな」
今泉「今日のレースで痛いほどわかったよ。まだ半人前だ。」
今泉「助けられねーし、走れねーし。」
今泉「先輩にひどい事言っちまうし。すぐ折れるし。」
手嶋にひどいことを言ったのを振り返ります・・・。
今泉「金城さんみたいなスーパーエースにはなれないけど・・・」
今泉「目指すからよ!」
今泉「引かせろよ、今は。」
坂道「今、泉君」
今泉<オレはお前に助けられたんだ。>
このレースの鏑木と青八木が追いついて来た時のことを思い返します。
その時に、実はまだ凹んでいた今泉ですが・・・、
坂道の一言が今の心の支えになっていたのです。
坂道「さっきから考えてたんだ。実は、2人が僕らに合流できたのは──────」
坂道「手嶋さんが後ろから来て、箱根学園がいこうとする時」
坂道「今泉君が後ろを待つって判断をしてくれたからだと思うんだ!」
唖然とした顔の今泉・・・。
今まであの判断が間違っていたと自分を責めていた今泉ですが・・・
今泉<”正しい判断”だったってのか!>
今泉<だから5人揃えた・・・>
今泉<小野田・・お前は・・・おまえは本当に・・・>
今泉<オレを何度助けるんだよ!!>
今泉<救ってくれたんだよ!!>
今泉「追いつくぜ、2人で!」
今泉「ローテーションしながら最大加速だ!」
今泉「先頭に!鳴子に!」
坂道は満面の笑顔です。
坂道「うん!」
先頭は、遂に箱学が追いついてきています!
遂に、イライラしてきた御堂筋は
御堂筋「エエ加減にせや!!」
と、ハンドルをぶつけます!