第127話 紫々戸獅穂3
獅穂<自分がどういう人なのか>
獅穂<本当にわかっている人なんているのだろうか?>
獅穂<少なくともアタシにはわからない>
という冒頭から始まります。朝、一緒に登校する藍澤、朱美、獅穂の3人です。前回お互いの正体がバレたこともあって、福の神のメガネはみんなの前でまた話はじめるし、お互いの秘密について気になることについての質問をしあっています(笑)しかも、名前の呼び方に変化が!獅穂が、藍澤の事を「渚ちゃん」と呼び始めます。
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藍澤「・・・・紫々戸獅穂、君は今・・・私のことを・・・」
獅穂「あっいやその、んー・・・・・」
獅穂「変かな・・・渚ちゃんって、嫌ならやめるけど」
藍澤「いや君の好きに呼んでくれ、獅穂君」
朱美「あんたら朝っぱらから何恥ずかしいやりとりしてんのよ?」
藍澤?「まあまあそう言いなさんなって、あけみん」
朱美「あけみん!?」
といった感じで以前より更に仲良くなった3人です。獅穂も秘密がバレてしまったら変わってしまうと思っていた日常は思っていたものと違う変化をして今も続いていることを実感しています。そして、今まで獅穂自身が知らなかった自分を教えてくれたのでした。
嵐が過ぎ去り、ただただ穏やかな空が・・・っとなっている所に、
白神「今度の土曜、皆で花火大会行かへん!?」
藍澤「花火大会か!!それは是非・・・む?」
朱美「私もバイトないし、ん?花火大会?」
白神「月のことなら私もサポートするし(ヒソヒソ)」
獅穂「ん?」
っと誘って来るのでした(笑)そうです。皆完全にそっちの事を忘れていたのです(笑)
藍澤「みかん君、我々は何か重要な事を忘れているような気がするのだが・・・」
朱美「・・・奇遇ね藍澤さん、私も何か忘れているような・・・」
(回想)
孫「私が言っているのは朝陽おじいちゃんじゃなくて、裕太おじいちゃんの話ですよー!!」
孫「きっかけは確か高3の夏の花火大会って言ってました!!」
(回想終了)
全員嶋田の事を思い出し
獅穂、藍澤、朱美<そっちの問題忘れてたーーーーーーー!!>
となります(笑)
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秘密の話ばかりで、完全に全員頭から抜けていたようです(笑)私もですが(笑)
朱美「嶋君を宇宙捨ててくるとか出来ないの?」
藍澤「いやそんなことせずとも破棄する方法はならば他にも・・・」
と、とんでもない話を2人ははじめます。もちろん獅穂が嶋のこと嫌という前提です。が、
朱美「てかそもそも花火大会行かなきゃいいんじゃない?しほにゃん」
藍澤「それは・・・まあそうだな。しほにゃん?」
しかし、獅穂から衝撃の発言が!
獅穂「んーー・・・そのことなんだけど、みかぽん」
獅穂「アタシちょっと花火大会行ってみよっかなって・・・・」
それを聞いた朱美、藍澤の2人とも完全に死んだ魚の目になっています(笑)
朱美「何言ってんの!?」
藍澤「自暴自棄になるな、獅穂君」
獅穂「けどどんなきっかけがあればそうなるのか興味が沸いちゃったというか・・・」
とみんなのツッコミに応える獅穂ですが、
藍澤「問題はそこではなくて、君は本当は黒峰朝陽のことが・・・・」
獅穂「うん」
獅穂<正直これが恋なのかはわからないけど、これだけははっきりわかる>
獅穂<好きだ、大好きだ>
獅穂<・・・・・アタシは知りたい、今までのらりくらりと向かい合わずに来た自分のことを狼男でもなく、カリスマ痴女の娘でもなく、他の誰でもない、紫々戸獅穂の事を・・>
となるわけです。自分に向き合ってるんですねー。
そして、花火大会当日
白神葉子と夜店を歩く獅穂です。すると、白神からびっくり発言が
白神「実は朝陽君やねん。花火大会に獅穂誘おうって言い出したん」
それがきっかけという感じでもでもないですが、
獅穂「今日アタシ黒峰くんに告白してもいいかい?」
最初は冗談かと思う白神ですが、うつ向いた獅穂を見て本気と気が付きます。
白神「負けへんよ!絶っっ対朝陽くんは渡さへん!!」
と思ったのとは違う反応です!しかも、長年の付き合いで本気かどうかぐらいわかるし、告白してもいいと了解してくれたのでした。それを見て、
獅穂<実は私は>
獅穂<知らない間にそう簡単に壊れないものを築いてたなんて>
獅穂<きっとアタシが思うよりほんの少し世界は優しくてアタシが思うよりほんの少しアタシはアタシに期待していいのかもしれない>
獅穂<だから小さな一歩を踏み出そう。そうこれは、狼男でもなく、カリスマ痴女の娘でもなくどこにでもいる普通の女の子の物語>
<紫々戸獅穂の物語────────>
待ち合わせ場所に到着し、朝陽が花火を観ています。
朝陽「あれ?葉子さんは?」
獅穂「黒峰くん、ちょっと話聞いてもらってもいいかな・・・?」
っと、ここで今回は終了です。かなりの名言が散りばめられてますよねー。正直、嶋との成り行きが気になってしまっています(笑)獅穂がんばれーー^^