パーフェクトワールド 最新 漫画 ネタバレ55話(KISS 2020年10月号)あらすじ・感想・考察
<あの特別養子縁組の長い手続きをすべて終え、私たちはついに本当の親子になった>
あれから3年が経ち・・
今日は松本の写真館で家族写真を撮ることに。紘樹は樹の車椅子の上に乗りご機嫌な様子。そしてスロープを見つけた紘樹は車椅子から降り
「おとうさん!あっち!!ねえ!!」
そして樹の車椅子を押すのです。そんな姿を見た周りの若いママさんたちが、とっても感心しています。
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樹は育休を取り、お義母さんの力を借りての育児が始まった。
知り合いの大工さんに作ってもらった特注ベビーベッド。これで車椅子に座ったままお世話ができる。
首が座ってきたら抱っこ紐の他に、チェアベルトを使って膝の上で抱っこをする。そしてできないことは無理せず、周りの力を借りる。
つぐみは朝から会社に行き、帰ってきてご飯を作る。そして離乳食、沐浴。二人の1日はあっという間に過ぎていきます。夜泣きもあるため、二人は力を合わせます。
樹は持ち前の器用さと穏やかな性格で、育児をこなしていってくれた。だけどすべてがうまくいくわけではなかった。
紘樹が泣きだし、おむつを変えようとした樹。車椅子を動かしたその時・・・なんと紘樹が抱っこ紐から、転げ落ちてしまったのです。
急いで紘樹の服を掴みましたが、頭は床に落ちてしまいました。
急いで母親に、紘樹を抱き上げてもらいました。
急いで病院に向かい検査も受けましたが、異常はないとのこと。もう紘樹はすっかりご機嫌です。ほっとするつぐみと樹。
樹は紘樹を落としてしまったこと。そしてそんな時、人の手を借りなければ我が子を抱き上げてあげられないことに、ひどく落ち込んでいた。
そして母からこんなことを言われるのです。
「私だってあなたが小さい怪我させちゃったことなんて何度もあります。育児で落ち込んでもいいけど、落ち込みすぎるのはやめなさい」
そしてつぐみにも謝り、紘樹にミルクをあげてくれます。
つぐみ<私たちはいつもお母さんに助けられた。本当に恵まれていたと思う。
樹の育休が終わり、夫婦二人での子育てになってから。それはもう記憶が飛ぶくらい大変だったけど。無我夢中で育てた紘樹は、すくすく成長してくれた>
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そして3年後の今。
お店でもっとケーキが食べたいと、駄々をこねる紘樹。つぐみは「ケーキはもうおしまい。おばあちゃんちでおいしいごはんを食べようね」となだめますが、紘樹は机をバンバンと叩き、ますます駄々をこねます。
つぐみ「紘樹!やめなさい!お母さんのお顔見て!」
つぐみを大きな声で紘樹と叱りますが・・すると樹が
「あー分かった分かった。お父さんもちょっと食べたいなーじゃあ半分こするか」
そう言って甘やかしてしまうのです。
その日の夜、つぐみはこのことについて樹に話をします。
つぐみ「私・・思ってたんだけど、樹ちょっと紘樹を甘やかしすぎじゃないかなぁ。
そりゃあ「パパは甘々で叱る」のはいつもママなんてうちは多いけど、今日みたいにわがままな時はい樹もきちんと叱ってほしい」
樹「ああ・・うん。そっか・・そうだよな」
つぐみ「もしかして・・特別養子縁組だからこの子に気を使ってるの?だってい樹は厳しくするところはちゃんと厳しい人じゃない。私たちを親として思ってくれるのか・・迎え入れた時から私たち不安だったから・・
今だって真実告知をした時、この子がどんな顔をするのかものすごく不安だよ。でも責任をしっかり持って育ててくって思ってる」
樹「つぐみ、そうじゃないんだ。・・特別養子縁組のことももちろんあるけどそれ以上に・・」
それは樹が紘樹に絵本を読んでいた時のこと。絵本の中のお父さんは歩いているから、この人はお父さんじゃないよ・・と紘樹が言ったというのです。
テレビで車椅子ユーザーを見かけると「お父さん」と言ったり、もう樹が車椅子ということは認識しているのです。
樹「これから年中、年長と成長していく中で、運動会があれが・・リレーとか綱引きとか。俺ができないことにいろいろ気づいてくると思うんだ。
どうして自分の父親はみんなの父親と違うんだろう・・って当然の疑問が浮かんだ時、この子は何を思うんだろう。
紘樹はわがままも言うけどいい子だよ。今日だってそうだよ。車から降りるときとか自分で車椅子開いてさ。最初驚いたもん。こんな小さな子がこんな事するもんなんだって。
感動したし、めちゃくちゃ嬉しい。本当に心から嬉しいんだけど。
父親の障害を必要以上に意識させたり、気を遣わせたくはない。ただ思いっきり子供らしく甘えさせてやりたい・・・
それも俺のエゴだな。ちゃんと叱るときは叱らないとな」
つぐみ<私は 紘樹が車イスのお手伝いをしてくれるのが嬉しかった。人から褒められるこの子が誇らしく思った。でも樹には樹の思いがあるのだ。
父親の障害。特別養子縁組であること。これからこの子がどんな思いを抱くことになるのか。私たちには 見えていない>」
そして保育園での参観日。つぐみとい樹は二人で顔を出すことに。紘樹は樹の車椅子の膝の上に、ちょこんと座るのです。
すると周りの子供達から「いいなーこうちゃん、くるまいす。ママーえみもくるまいすのりたい」「僕もー」
そんな声に、思いっきりにやける紘樹です。
そしてクラスの担任の先生が、つぐみにこう話をするのです。
「紘樹くんのお父さん、子供たちから人気なんですよね」
つぐみ「夫が?」
「ほら鮎川さんとこは朝、お父さんが送ってくることあるじゃないですか。その時の紘樹くんが、それはもう楽しそうに登園してくるんですよ。
子供達にしてみたら格好良くて、楽しそうに見えちゃうのかもしれませんね。
車椅子を楽しそうなって、失礼でしょうか・・」
そんな言葉は、つぐみをついつい笑顔にしてしまいます。
つぐみ<障害を意識とか そんなこと以前に、紘樹にとって父親が車椅子に乗っているのは最初から自然なこと。ただそれだけなのかもしれない>
そして参観日の帰り道。親子3人横に並び手をつないで歩きます。
つぐみ「樹 他の人のこととか あんまり考えないで。私達は私達でやっていこうね」
<今はまず 私たちは私たちの 家族・・・つくってゆこう>
つぐみたち家族に会えて、うれしい限りです!!「紘樹」の名前はそのままでしたね~いい名前。まっすぐと育っている紘樹に 、勝手に親戚気分です!次回も続きをお楽しみに~