パーフェクトワールド 最新 漫画 ネタバレ48話(KISS 2019年10月号)あらすじ・感想・考察
先生「鮎川さん、検査の結果なんですが・・・・前回の治療で着床までしていたんですが
今回 その反応が消えていました」
つぐみは化学流産をしてしまったのです。
化学流産とは着床した受精卵が育たなく、そのまま自然に消えてしまいます。原因のほとんどは染色体異常によるもので、誰にでも起こり得ることなのですが・・・防ぐ手立てはありません。
家に帰ってからも、つぐみは泣きっぱなし。泣きながら樹に訴えます。
つぐみ「ごめんね、何でダメなんだろう。なんで・・なんで・・・赤ちゃんできなかったら」
樹「つぐみ 落ち着いて。謝らなくていいから」
つぐみの肩に手をかけると、つぐみは思いっきり樹の手を払いのけてしまったのです。
つぐみ「落ち着いてなんかいられないよ!!もうあと一回しかチャンスないんだよ!?他の人としては違うんだから!!」
そう言い放った瞬間に・・ハッと我に返ったのです。
樹「いや・・・謝るのは俺の方なんだから。俺じゃなかったら、つぐみ こんな辛い思いしなくて済んだのかもしれないのに・・」
つぐみ「ち・・ちがう ちがう・・」
<私になんてことを・・樹を傷つけてしまった。
でも樹じゃなかったら・・・・治療を始めて数ヶ月、私は本当に1度もそんなふうに考えなかっただろうか。
心の奥底にあった想いが出てしまったんだ。自分のことが本当に嫌になる。
結婚して今が一番楽しいはずなのに、私何かを失い始めている>
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そんなつぐみのもとに、妊活仲間のをアヤさんから連絡がありました。
話したいことがあるから、近々会えないかな・・そんな LINE を見て
<もし妊娠報告だったら、それを笑顔で聞ける自信がない>
今はもう気持ちが、ぐちゃぐちゃなつぐみです
そんなつぐみを見て樹は、気晴らしに思い出の場所へ誘い出してくれたのです。
そこは二人が初めて再会したあの居酒屋。
つぐみはあの時、樹にときめいたこと・・車椅子に乗る樹を見てショックを受けたこと・・いろんなことを思い出します。
そして、おいしい料理もつぐみを笑顔にしてくれます。
つぐみ<ああ そうか。大切なことを忘れそうになってた、私たちの始まりのことを思い出させてくれるためにここに連れてきてくれたんだ・・
昨日あんなことがあったのに、この人はどんなときも変わらず優しくいてくれる>
この広い東京で二人が再会した確率は、きっと奇跡だったに違いない・・・そんなふうに2人が思い、再び最後の治療を頑張る決意をつぐみは決めたのです。
<樹がせっかく、残してくれたチャンスを無駄にできない。私達は運命に身を委ねればいいんだ。奇跡を願えば・・・>
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つぐみはまた、同じ治療を一からやり直しました。そして今回も胚盤胞まで育ち、胚移植を行います。そして二人は出来る限り、いつもと変わらず過ごすようにしたのです。
<奇跡は起きるかもしれないし 起きないかもしれない。でもそれは私たちの力ではどうしようもできないこと。だから・・・・>
再び、診察室へ呼ばれるつぐみ。
先生「今回の治療の結果が出ました。」
心臓はドクンドクンと高鳴ります。二人で確信した「子供が欲しい」という気持ち・・
ドクンドクン・・・
先生「着床はしませんでした」
<これで終わりか・・・・>
つぐみは丁寧に、今までのお礼を先生に伝えます。「結果は残念でしたけど、治療したことに後悔はありません」
外で待つ樹に、つぐみは涙ぐみながらも口元を引き締めます。
つぐみ「願っても願っても、叶わないことがこの世界にはあるんだね・・・」
樹はつぐみに手を伸ばし、二人は手をつなぎます。
つぐみ<樹はこんな気持ちを、障害を負った時からずっと感じてきたのかもしれない。
彼の落ち着きや優しさは、そこから来ているのかな。
だとしたら私は、彼の気持ちを少しは知ることが できたのかな・・>
次の日の朝、つぐみは再びアヤさんの LINE で目が覚めます。
アヤさんに会い、今までの自分の経験を報告するのです。
アヤさんも今まで「先にできていたら・・」と思うことが嫌で、妊活友達は作らなかったといいます。石橋さんの頼みだったから、つぐみに会ってくれたのです。
その時は絶対に産む!!という強気が、つぐみを追い詰めていたのではないか・・とずっと謝りたかったというのです。
そして実はあのとき、アヤさんも治療中だったのです。結果はダメでした・・そしてアヤさんも妊活を辞めたと言います。
アヤさんも自分と同じ、不安の中にいたんだと知るつぐみ。
つぐみ<こんな思いをしているのは、私達だけじゃない。きっとたくさんいるのだろう・・>
アヤ「それで私達夫婦ね、今 特別養子縁組を考えてるの」
つぐみ「・・特別 養子縁組・・?」
<私たちは諦めた自分たちの子供のことに もう一度向き合うことになる >
過酷な運命に、涙が出てしまいます。でも私の周りでも、つぐみやアヤさんのような結果の友人がいるのは、確かなことです。
つぐみは新たに、特別養子縁組という制度を知りますが・・これから先二人は、どのように自分たちの将来の子供と向き合っていくのか・・見守っていきたいと思います。
次回はまたまたお休みで、12月号に登場予定です 。