河原和音 新連載「太陽よりも眩しい星」1話 2021別 マ7月号 あらすじ・ネタバレ・感想・考察
<身体測定のとき いつも思う。みんな 細くて小さいなって。>
岩田 朔英(さえ)は少し身体の大きな中学3年生。朔英には気になる男子が・・・小学校から幼なじみの神城 光輝(こうき)。初恋の相手です。
小学校の入学式で出逢った光輝の笑顔に、たぶん一目ぼれでした。牛乳が苦手で身体の小さい光輝の分まで、6年間ふたり分の牛乳を飲んだ朔英。
6年間同じクラスで、よく隣の席にもなり授業中に光輝を助けることも・・・そんな朔英が先生に怒られ、光輝が謝ることもありました。そんな光輝をずっとかっこよかったと思う朔英。
サッカー少年団では下の子より細くて小さかったため、周りの友達も誰も光輝を好きではありませんでした。で、背が6年生から伸びだし、中3になった今は誰が見ても本当にかっこいい光輝になってしまいました。
朔英<押しが急に売れたとか 好きだった漫画が急に社会現象になるとか・・・たぶんそういうやつです。みんながかっこよさに気づいてくれてめでたいことだ。でも寂しいみたいな・・そういうやつです。
しかも別に両想いとかでもなかったし、私が片思いしてただけ。もういまとなっては好きだったなんて誰にも言えない。
私が好きだった光輝くんは、多数が一般的にかっこいいと思う神城くんになってしまいました>
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運動会の係になってきまった朔英。放課後の会議に出ると、そこには神城の姿が・・・学年ごとの旗づくりに神城に誘われ、ふたりで一緒に作ることに。
放課後部活の後に待ち合わせするふたりの姿に、周りの視線が集中します。
むかしから絵が得意だった神城。ふたりで書き上げ外は真っ暗。見回りの先生に怒られますが、担任に許可はとってあると伝えます。
相手が朔英だと知り先生も「岩田だもんなーないわなー・・」とぽつり。
帰ろうとすると、神城が自転車のカギをなくします。朝からの行動を追って思い出そう!と朔英が言い出し、目をつぶる神城。しばらく目をつぶる神城を眺めてしまう朔英。
すると「ああ!!」カギはポケットの中。遅くなったからと、自転車の後ろに乗るように誘われる朔英。自分の方が重たいかも・・と断ろうとしますが、もっと重たい部活の友達を乗せていると分かり、甘えることに・・
久しぶりに学校の事、昔の事、そして給食の事を話します。神城はもう好き嫌いがなくなったと聞きうれしく思う朔英。
すると・・・ここで自転車がパンク。ガラスが落ちていたからなのです。朔英は遠慮をしますが、歩いて送ってくれる神城。
ここで志望校が同じ北高だと知るのです。家まで送ってもらい別れるふたり。
朔英<神城は 誰とでも普通に話すから。鍵探したのが私じゃなくても、自転車に乗せてどんな遠くても送るんだよね。
ごめんね 乗せたのが私じゃなかったら、パンクしなかったかも。優しいね>
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そして運動会。朔英は騎馬戦で大将棋として頑張ります。ガツガツと周りにあたりますが上の子を落としてはいけないと気を張って、大将棋として残ります。
周りの男子達は、女子の大将棋は強すぎて逃げるしかない~とか怖い~とか言っているのを耳にする朔英。
そして次は神城の出る騎馬戦。周りから自分の頭が大きくて見えないと言われ。急いでしゃがみこむ朔英。
朔英<大将棋なんだね。体育で見たから知ってたけど。すごく強くなったんだね。
私だけじゃなくて 誰が見てもかっこいいね。
知ってる 大丈夫 目が合わないことも 寂しかったりしない>
そして次は借り人競争。朔英が引いた紙には「好きな人」と書いてあります。会議で却下されたのに、なぜかこんな札が・・・
朔英は仲のいい女友だちを呼びゴール。そしてお題チェックをしてもらい、クリアです。
さっきの「好きな人」という札が頭をよぎりながら、競技を見守る朔英。と・・・目の前から神城がやってきて「岩田!!」と叫び手を差し伸べるのです。周りをキョロキョロしますが「岩田だって!!」そう言われて・・
そして二人は手を繋ぎゴール!係がお題をチェックすると・・・焦る係りの人。
「なんだよ~何て書いてあるの?」周りがそう言うと
係の人「は・・え・・お・・大きい女子・・?」
朔英「・・よかった、お題に合ってて。じゃあ先に戻るね」
朔英はなんとか笑いながら堪えますが、内心傷ついています。
<大きい女子・・事実 別に悪口とかじゃない。ただの事実でも、神城にだけは違う風に思って欲しかった>
そう思い歩いていると、神城が妻の腕を引っ張るのです。
神城「違うんだ。違うから本当は。借り人の札・・
「可愛い子」だったんで。岩田を思いついちゃって。
隠す必要もないんだけど、本人に直接言ってもねーのに 人に言われるのも違うね?って思って。
俺が言うなってしたから・・・あいつが変なフォローして・・ごめんな・・」
朔英「・・・いや・・あ・・うん・・・・・全然大丈夫・・
あ・・は・・旗・・やっぱりかっこいいね」
神城「だよなぁ」
朔英<好きになっちゃだめなんじゃないかって、小学校の時の神城くんではないから。
もう遠くてきっと 叶いそうもないから。でも叶わないから恋してはいけませんなんて、そんな決まりはどこにもなかった>
そして中学の卒業式。
朔英に話しかける神城。母親から朔英との写真と送るように言われたと言います。二人は写真の撮り、写真をもらうついでに LINE の交換をします。
ふたりは春から同じ高校。高校では同じクラスになれるかな~なんて話をします。
神城「岩田、紅白まんじゅう好き?」
朔英「うん、レアだよね。お店でも売ってるけど、卒業式のだっていうのがいいんだよね」
神城「うん、レアだな確かに。俺のもあげようか」
朔英「え、いいの?ありがとう」
<ずっと変わらない、八重歯の笑顔。私の好きな。
本来は第二ボタンとかもらう日・・でも嬉しい。紅白まんじゅうだとしても>
朔英は手を振り、帰る神城を見送りながら思います 。
<ムリめの恋に 挑戦してみようと思う>
ついに新連載が始まりました!!甘酸っぱい恋の予感!!新しい高校生活に期待がいっぱいです!!