咲坂伊緒新連載「ユメかウツツか」第6話 別マ 12月号 2024 ネタバレ 感想 考察
いろは<好き。 自分のこの感情を 好き って言葉にあてはめた途端 落ち着くよりもドキドキの方が強くなって・・・・>
阿久津はいろはが落ち着くまで、抱きしめてくれます。 するとそこに2人組の女の子が。
「莉乃と 一方的な別れ方しておいて、自分はもう違う子とか いい気なもんだよね。 あー嫌なもの見たわー」
なんとその2人組は、阿久津の元カノの友達だと言います。
阿久津「しょうがないじゃんな、好きって気持ちが思い出せないんだから」
いろは「 え。お・・ 思い出せない・・・って?」
阿久津「 医者が言うには、こういうのも 後遺症として ありえるらしくて。あ、 俺 脳の腫瘍とる手術したんだけどさ」
そんなことをさらっと言う阿久津に、結構大変だったんじゃないかな・・と思う いろは。
阿久津「 そしたら 当時の記憶が まだらっ つーか、曖昧になって。記憶だけじゃなくて、なんか全部の感情が 平板になって。
だから元カノに対する気持ちも、全然思い出せなくってさ。 好きって何だっけ? みたいな? 俺がそんなの、 付き合い続けるのもおかしいし。
喜怒哀楽が全くないわけじゃなくて、感情の振り幅が狭くなった って感じだと思う」
いろはは<だからなのかな ・・社交性はあるけど決して積極的っていうわけでもなく ・・熱のないように見えるな・・>と思うのです。
「 色々大変だったね」といろは が声をかけると
阿久津「いや 覚えてないから何も。でもそれがさっきの人たちには余計 むかつくのかもね」
いろは「 私 わかる。 私も・・・阿久津くんとお・・同じ。
私・・ お父さんとお母さんが・・いなくて。小さい頃 2人とも事故で・・・で・・ でも私はふ・・2人の記憶がない・・・から、寂しいがよ・・よくわからない。
ま・・ 周りの人にはどうやら、それがひどい人間・・にうつるらしい・・・・ってことはわかってる・・・ でも寂しがらない 私に「おかしい」って言われても。 私には どうしようもないことなのにって、」本当はいつも思ってる
阿久津「いろはは何もおかしくないよ」
いろは< 私はずっと そう言ってくれる人を待ってた>
「・・・・ありがとう。 だから阿久津くんも」
阿久津「いや 俺は欠陥品だね。 記憶だけじゃなく 感情が乏しいなんてさ。 誰かを好きになるとかもうないんだろうなー この感じじゃ」
すると、ここで 五十嵐から LINE が。「さすが 遅い。 お腹すいたよ〜」 と。
2人は急いで屋台で買い物し戻ります。 みんなで食べながら、ラムネを飲む 阿久津を眺めるいろは。
< 私はどんなに些細なことでも こんなにドキドキしてるのに 阿久津くんはもう こういう気持ちにならないなんて。
だったら私のこのドキドキを、分けてあげればいいのに>
そして おじいちゃんは、いろはを友達に任せて先に帰ることに。 五十嵐が気を利かせて、 阿久津にいろはを送るように言います。
そんな五十嵐を見て
神山「もしかして 宝生さんって 阿久津くんのこと・・・・や・・ 何でもない」
そう言って2人は歩き出します。
一方、 阿久津に送ってもらう いろは。 いろはの家は学校から近くだから、初めて会ったあの図書館にも来ていたのか・・と阿久津。
いろは、はだんだん 家が 近づいてくるからもっとゆっくり歩こう・・ もっと遠かったらいいのに・・ そしたらもっと一緒にいられる・・ そう思うのです。
阿久津「足、まだ平気?」
そう言われて、2人が向かったのは あの図書館。 その中庭は2人で貸し切り。 月明かりだと全然 雰囲気が違う・・という 阿久津。
いつもと違う雰囲気や、寄り道しているこの時間・・ 浴衣を着た自分や阿久津も全部 ドキドキする・・と感じる いろは。
いろはのとても言葉にできないぐらい楽しそうな顔に、 阿久津も笑顔です。
阿久津「感情が足らない 俺と、言葉が足らないいろはって なんか 妙な組み合わせだな」
いろは「 私は・・いいコンビだと・・思う」
阿久津「 でも俺と一緒にいると、今日みたいにまた嫌な目に遭うかも」
以前 阿久津が自分を突き放すようなことを言ったのは、そのことを気にしてくれたのかな と思うのです。
いろは「 そんなの気にしない 。莉乃さんへの気持ちを忘れちゃったのは、 阿久津くんのせいじゃないのに。それを責める人たちのことなんて 私はどうでもいい!」
< 忘れたくて 忘れたんじゃないのに>
「大丈夫。阿久津くんは莉乃さんをちゃんと好きだった。そ・・ その事実は消えたわけじゃない・・から」
阿久津「なんだそれ。見てきたみたいに言うじゃん」
いろは「 わかるの! 絶対そうなの!!」
いろはは、阿久津からもっらった参考書に
「絶対莉乃と一緒の高校に行く!!!」
そう書かれた文章を目にしていたのです。
いろは< 阿久津くんの彼女だった人の名前。 阿久津くんがこの先 誰も好きになれないなら、一度でも大切に思われたことがある 莉乃さんが羨ましい>
阿久津「 今 正直嬉しいと思った。 気持ちが泡立つ 感じ? 久しぶり。 いろはといたら こういうのまた味わえるのかもな」
いろはは、自分のドキドキを分けてあげたいと
「じゃ・・じゃあ 私が 阿久津くんの感情の先生に・・・」
と走り出した瞬間、下駄が引っかかり 阿久津にぶつかってしまいます。 そのまま阿久津は 池の中に・・・ビショビショ。
いろは「ごごごごご・・ ごめんなさい っ」
思いっきり 大笑いし
阿久津「面白すぎんだろ。。早速 これだもんな 確かに いろはは 俺の感情の先生に適任かもね 。ってわけで 手を貸してください センセー」
< もしそうなれば 阿久津くんはまた 誰かを好きになったりできるのかな。 私を女の子としてみてくれたりするのかな>
手を差し出し、 阿久津は浴衣のいろはのもとへ 。
阿久津の一年間の謎がわかりましたね〜なにかの病気で休んでいたのかな・とは思っていましたが。記憶がまだらで感情が平板と言いますが、阿久津はきちんと感情を表しているように思います。それはいろはの前だから??次回も目が離せません!