NO.39 他には何もいらないと思う
如月部長を飲みに誘った花笑が、店員に注文をします。花笑は生ビール、部長は日本酒のぬる燗を頼みますが、若い店員は<ぬる燗>の意味が分からずにいらつく部長・・花笑が焦って店員に説明しますが、結局伝わらずに熱燗がきてしまい、さらに部長の機嫌は悪くなってしまいます。
乾杯もなく会話も続かないまま、お酒だけが進んでしまう2人。そこで如月部長が口を開きます。
スポンサーリンク
如月「この際だから聞くけど、結婚したら仕事辞める気?」
花笑「続けられるうちは・・」と答えると
如月「アナタの人生 本当にそれでいいの?」
不満そうに部長が聞いてくるのです。それでも、花笑ははっきりとこう答えます。
花笑「大切にしたいものを大切にするって どういうことか分かったので」
部長「男を大切にして、彼がいなくなったら何も残らないじゃない」
そんな部長に花笑は、今までの不安な気持ちや一人で生きることも考えたが、一歩の勇気で世界が変わり幸せを知ったのだと言い切ります。
花笑「いつか来る別れを恐れて 目の前の幸せを大切にできない方が後悔すると思う・・」
全く理解できないと鼻で笑う部長に対して、今さらながら幸せの形は人それぞれなのだと強く思うのでした。まだ話の途中でしたが、部長は「あなたとはきっと 一生分かり合えないわ」
と席を立ってしまいます。追いかける花笑に、火災警報の件は花笑が何を言っても明確な証拠がないから、自分は言い逃れが出来るのだと、言うのです。花笑が言いたかったのはそんなことではありません。
花笑「私は会社に報告する気はありませんから。今日はそれをお伝えしたかっただけです」
なんだかすっきりしないまま家に帰り、田之倉くんとの電話で、今日の出来事を話します。
田之倉「相手に考えを押しつけたり批判するより、ほっておくのが一番だよね」
田之倉くんはいつでも大人ですね~結局はそれが正しいのかもしれない・・自分は如月部長と話をして何がしたかったのか・・本当は自分のことを分かってもらいたかっただけで、自分の考えを押しつけようとしていたのかな・・と花笑は思うのでした。
スポンサーリンク
そんな中、如月部長に本社への移動の内示が出るのです。表向きは本社に栄転ということになっていますが、課長が本社に家事騒ぎの防犯カメラのことを報告したのがきっかけなのでした。このことは、誰にもいわないようにと課長に言われ、花笑は仕事に戻ります。
異動の準備をしている如月部長に企画書を見てもらい、最後の挨拶をする花笑。仕事で上を目指す部長の幸せはどこにあるのかと考えてしまうのでした。
仕事帰りに自分へのご褒美に、一番いいワインを頂く如月部長。周りでは、若い女子たちが結婚の報告会をしていて、それを冷めた視線でみる如月部長。自分はおいしいワインで幸せなのだを感じます。
久しぶりに田之倉くんちでご飯を食べる花笑。新しい部長はインド人で上手くやれそうとのこと。仕事のことでバタバタしていたので、結婚式の準備を何もしていないことに焦る花笑。なんと田之倉くん!ブライダルフェアに一人で行って、少しづつ準備をしてくれていたんですって。これから、結婚式の準備を本格的に進めていくんでしょうね~