RIDE.406 最後のフェイク
2日目ゴールまで残り1200M!各チームがゆずらない三つ巴のガチバトルになっています!
すると・・・
ズルズル・・・ 一台が下がっていく・・・えっ?!見ている観衆もこの勝負所で信じられません。
それは・・なんと・・箱学・エース葦木場ではありませんか!
観衆の人々もさっきの山岳賞が足にきているのでは・・と言います。
その差30M。たった30Mですが、ロードレースのゴール前では圧倒的な差になってしまいます。残りは1キロ!!
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今泉<山岳賞への全開アタック。その脚じゃ ギリギリもたなかったってことだ>
御堂筋<プ!!残念やったね ハコガクぅ!!しくじったやね!!まぁ せいぜいあとは2人で3位争いでもすればエエよ!!>
この事態に悠人が叫びます!
新開「何なんすか カッコつけて「オレは両方あきらめない」とか言って・・もう・・ダメじゃないすか」
新開「全ては・・オレがあの時 素直にー出りゃあよかったんだ。そしたらこんな状況にはなんなかった。葦木場さんを信じて!」
後悔して葦木場に謝る悠人。過ぎたことを言っても変わらないと、冷静な葦木場。そして
葦木場「だから オレはフェイクをかけた」
えっ!?
葦木場「オレが山岳賞をとったあと、京伏や総北にバレないようにふるまった」
葦木場「わざと悠人に引かせて、「オレが今日のゴールを獲るエース」なのだと思いこませるようにフェイクをした。やつらの警戒心を解くために!!」
びっくりすると同時に顔が固まる悠人。
なんと葦木場は次の手を考えていたのです!自分以外で誰がゴールをとれるかなと・・
葦木場「すぐに答えは出た。そいつはクライマーだったから。けれどすぐさまその心配は払拭した。」
葦木場「そいつの兄貴は偉大なスプリンターだったから」
もしかして・・
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新開「オレが ゴ・・・・・この2日目のゴールを・・・!!」
葦木場「胸のジッパーを上げろ。できるよ おまえなら」
今までの練習で、先輩からの勧めでもスプリントの練習は避けてきた悠人。だってオレは悠人だから・・
葦木場「結果としておまえにもフェイクをしかける形になった。悪かったな」
ぐっと葦木場を見上げます。
新開<葦木場さんが「行け」って言ってる!!>
葦木場「上げろ 悠人。おまえが今日のゴールを獲るんだ。ジッパーを上げろ!!新開悠人!!」
葦木場が悠人の背中を押します。
新開「はい!!」<葦木場さん!!オレ!!今度は行きます!!>
悠人が後ろに下がり、葦木場が前に出ました!観衆もその行動にびっくりです。箱学は6人全員がエースだと!
葦木場「この30Mの差はオレがうめる。合図したら前に出ろ」
新開「はい!!」
エースの葦木場が一気に加速して、前との差を埋めに入ります!おおおっ!!
前が近づきます。
新開<何だ 何だこれ 緊張感!?観客の熱気か!?ちがう この細胞がざわつく感じは!!>