「乙女椿は笑わない」ネタバレ55話 高橋みつば(ココハナ11号2025)あらすじ・感想・考察
瑠璃「私と愛情のない結婚をしませんか?」
湊「 ・・・どういう意味ですか?」
瑠璃「 私と ビジネスパートナーとして 婚姻していただきたいです。
三条ホールディングスと葛城 グループが資本提携すれば、再生可能エネルギー事業で業界トップに立てます。 国内だけでなく ひいては 世界トップを目指すことができるかと。
三条にも葛城にも莫大な相互利益を間違いなく見ます」
湊「 失礼ですけど確か 再生可能エネルギー事業は実子のお兄様の管轄ですよね 。そう簡単な話ではないはず」
瑠璃「 それをやってのけるんです! 入念に準備して 湊さんと私で!」
湊「それは 利益関係のみの契約結婚ということですか・・・?」
瑠璃「 その通りです」
湊は、話にならない・・・一生誰かを愛し続けられるか 想像はできないが、互いを支え合えるような相手じゃないと・・・と思い
「 すみませんが この話はなかったことにしてください」
席を外そうとします。
瑠璃「 私と 湊さんは似てるんですよ。 自分しか愛せない。 幼い頃から 誰も自分を守ってくれなかったから。
周りは敵だらけで誰も信用できない。 弱音も吐けない。 戦うしかない!自分で自分を守るしかない!」
瑠璃は、 三条コーポレーションの創業一族の跡取りの父とその愛人に生まれた子供だというのです。
渋々 父に養女に迎え入れるましたが、ずっと 存在を否定され続けて育った・・といいます 。だからこそ 誰よりも優秀になって、三条の人間の上に立ちたいと言います。
湊もその気持ちは分かりますが・・・
そして 湊のことも少し調べたと言います。
湊にもいつか敦彦氏に報いを受けさせたいのじゃないか・・・ そのために 跡継ぎの努力をしてきたのでは ・・?と 言われます。
瑠璃「 そんな復習することをずっと考えてる人間が、他人を愛せると思いますか?愛せないですよ、愛されたことがないから」
そして最後にこうも言われるのです。
「 それとも私と違って・・・実のお母様も愛してくださいましたか?」
母のことを思い返し、湊はついにここで席を立ちます。
店の外に出ると雨に降られ、さっき言われた言葉が刺さります。
湊<ずっとそうかもしれないと思っていたことを言われてしまった。
確かに こんな俺が誰かを幸せになんてできないだろう。 人を幸せにする自信がないんだ>
雨はますます強くなり雨宿りをしていると、レストランで美味しそうにうれしそうにご飯を食べる 少しふくよかな女性を見かけます。
そんな様子が目に入ると、湊もお腹が空いてきて・・・その女性の隣の席に座ることに 。
店内はかっこいい人が入ってきた〜と少し ざわつきます。
隣の女性に話しかけ、 食べているものを聞きます。
「小躍りカレーです! ここの看板メニューで・・・美味しくて小躍りしちゃうっていう」
「楽しみだな」 同じものを注文する湊。
隣で とても美味しそうに 、うれしさをこらえながら食べるその女性を見ていると・・・思わず 声を出して笑ってしまいました。
すると女性は少し傷ついた様子。
湊「 すみません。 今のはバカにしたわけではなくて。すごく美味しそうに食べるなと・・」
女性は思わず 真っ赤に。
店主と話をする女性。 名前は「まりえ」と言います。
すると 湊の脳裏に、亀つる食品の天童社長の娘・まりえさんではないか??という思いが・・
そして 湊は話しかけ、 丁重に 斗真の件を謝ります。
困ってしまったまりえは、とりあえずカレーを食べませんか? 暖かいうちに・・と言われ 食べ出す湊。
とっても美味しい・・という湊を見て、まりえは笑顔になります。
湊「 お詫びしなければいけないのに、こんな・・・」
まりえ「謝らないでください。 私の方こそ申し訳なくて・・・
今回の件は・・ 縁談を安易に受けた自分に原因があると思っていて・・・恥ずかしいんですけど・・・・ その問題に 自分なりに 今立ち向かっているところで・・
だから・・・ 葛城の皆さんのせいではないので、本当にもう気にしないでいただくて大丈夫なんです」
店主も二人が知り合いだったの? なんて話しかけ、まりえに ちょっと多めに作ったから・・とお店のものを手渡します。
そんな様子を見ていて
湊「・・自炊をするんですか?」
まりえ「 はい・・ 私 今 実家を出ているので・・」
そう言って まりえは先に帰ろうとするのです。
湊< 天童の一人娘が家を出るなんて 大ごとだぞ。 よっぽど強い意志で何かを変えようとしているのか。
そんな状況でもあんな笑顔が向けられるんだな>
湊は思わず、まりえを追いかけていたのです。
湊「 天童さん! 良かったら連絡先を教えていただけませんか」
一方 三条瑠璃に電話が・・・
「 やあ、三条のお嬢さん。首尾はどうかな?」
瑠璃「 上々ですよ・・・ 葛城 敦彦さん」
なんと電話の相手は 湊のお父さん・・・
湊<もう一度会いたいと 思った人>
なんとも偶然に 天童まりえと再会した湊。 心に溶け込むような笑顔に、心を動かされているようですが・・・ 一方 父の 敦彦は、また何かを企んでいる様子・・・ 来月はお休みで再来月に掲載予定!! お楽しみに 〜
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